『紅一点』の本当の意味と由来とは?意外な果実に隠された雑学を解説!

雑学

紅一点

「紅一点」といえば「男性の中に女性がひとりだけいる」ときに使う言葉。しかし、どうして女性のことを紅い一点と表現しているのか?その理由をご存じの方は少ないはず。実はその由来には誰もが知っている「あの果実」にまつわる話に行き着きます。

今回は、「紅一点」の由来について解説します。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになった気分が味わえることでしょう。

紅一点の本来の意味

そもそも「紅一点」とは、正確には「男性の中に女性がひとりだけいる」状況だけを指す言葉ではありませんでした。本来、『紅』とは、女性ではなく「他と違って目立つ存在」のこと。『似たようなものがたくさんある中で、唯一目を引くもの』を表すときに使われていました。

それが、やがて男性の中にいる唯一の女性を表す言葉として使われるようになったのです。女性=赤色というイメージがあったのも影響しているのかもしれません。

紅一点の由来

そんな紅一点ですが、その由来となったのは誰もが知っている「とある果実の花」が由来となっています。その果実とは『ザクロ(柘榴)』。赤い皮に覆われていて、中にたくさんの粒が入っているあのザクロです。

中国の宋の時代に活躍した詩人・王安石の詩の中に「詠柘榴(ざくろをよむ)」というものがあります。詩の中の一節「万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)」は、一面に広がる緑の草むらの中に、たった一輪だけ鮮やかに咲く赤い花(ザクロの花)を描写したもの。

この詩がもとになり、多くの同じようなものの中でひときわ目立つ存在という意味の「紅一点」という言葉が誕生したのです。それが転じて現在において紅一点は「男性の中にひとりだけ女性がいる」という意味だけになりました。元々は中国の詩人の詩が由来だったのですね。

紅一点という言葉を使ったときにこの雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。「紅一点」はもともと「多くの中で目立つ存在」を意味しており、現在の「男性の中に一人だけいる女性」を指す言葉だけではありませんでした。その由来は、中国の宋の詩人・王安石の詩「詠柘榴」。この詩の一節「万緑叢中紅一点」は、緑の草むらの中に咲く赤いザクロの花を描写しており、そこから「紅一点」という言葉が誕生したとされています。

今回の雑学、紅一点という言葉を使ったときにでも思い出してみてください。その際、周りの人に教えてあげると会話が盛り上がるかもしれませんよ。

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