日本の装飾瓦「鬼瓦」
『鬼瓦』は日本の建物の屋根に飾られる装飾瓦。この鬼瓦には、しばしば魔除けの効果があると信じられています。しかし、なぜこの鬼瓦が魔除けの力を持つとされているのか?その秘密を解く鍵は、なんと『ギリシャ神話』にあります。
今回は、鬼瓦に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
そもそも「鬼瓦」とは
鬼瓦は、和風住宅の屋根に取り付けられる装飾瓦。屋根の最上部にある「棟」の端に配置されます。この部分に設置される瓦が鬼瓦として知られています。デザインは、必ずしも鬼の顔に限定されるわけではなく、波や雲の模様などもよく見られます。鬼の顔が描かれていない瓦でも、棟の端に取り付けられていれば「鬼瓦」と呼ばれるのです。
鬼瓦に魔除けの効果があると信じられている理由
鬼瓦は、元々ギリシャ神話に登場する怪物『メドゥーサ』に由来しており、恐ろしいものを設置することで魔除けや厄除けの効果を持つと信じられてきました。古代ギリシャでは、メドゥーサの像が入口に置かれていたそうです。日本の場合、家の安全や災害を避けることを祈る「棟端」に鬼瓦が設置されるようになったのです。
昔の人たちは、「強い鬼に家を守ってもらいたい」と願い、鬼瓦を魔除けとして使っていたとされています。しかし、次第に鬼の怖い顔が避けられるようになり、代わりに鶴や七福神など、縁起の良いモチーフが使われるようになったそうです。
鬼瓦には魔除け以外にも効果がある
鬼瓦には、魔除けだけでなく「雨仕舞い」の機能もあります。雨仕舞いとは、雨水が棟の中に入らないように排水する構造のこと。棟の両端に鬼瓦を設置することで、建物が雨水から守られ、効果的に防水されます。要するに、鬼瓦は装飾や魔除けのためだけではなく、建物を守るために重要な役割を担っているのです。
鬼瓦を見かけたら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
鬼瓦は、和風住宅の屋根の最上部「棟」の端に設置される装飾瓦。模様は鬼の顔だけでなく、波や雲なども見られます。魔除けとしての効果は、ギリシャ神話に登場する怪物『メドゥーサ』に由来し、家の安全を祈って設置されました。昔は鬼の顔が多かったが、次第に縁起の良いモチーフに変わりました。さらに、鬼瓦は魔除けだけでなく、雨水を排水して建物を守る重要な役割も果たします。
今回の雑学、鬼瓦を見かけたときにでも思い出してみてください。周りの人にも教えてあげると、話が盛り上がるかもしれませんよ。
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