ヒトデに脳はない!なのにエサを探せる理由が衝撃的だった

雑学

不思議な生き物「ヒトデ」

海の浅瀬や水族館でよく見かけるヒトデ。その独特な見た目から、「頭はどこにあるの?」「そもそも脳はあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?ヒトデは私たち哺乳類とはまったく異なる体のつくりをしており、驚くべき生態を持っているのです。

今回は、ヒトデの頭や脳の秘密を解説。最後までお読みいただくと、ヒトデ博士に一歩近づけることでしょう。

ヒトデの頭は各手足にある

科学者たちは長年、ヒトデの「頭」がどこにあるのかを解明しようとしてきました。その謎を探るため、ヒトデの遺伝子を詳しく分析。その結果、驚くべき事実が明らかになりました。従来、ヒトデの5本の腕と思われていた部分は、実はすべて「頭」に相当する部位だったのです。

遺伝子マッピングという方法で調査したところ、頭部に関連する遺伝子が体全体に発現している一方で、通常の動物に見られる胴体や腕を形成する遺伝子はほとんど存在しなかったそうです。

この研究を主導したローラン・フォーマリー氏は、「ヒトデには胴体がなく、まるで頭だけが海底を歩いているようだ」と表現。まさにヒトデは”頭だけで歩いている”といえる、不思議な生き物だったのです。

ヒトデには脳がない

腕に頭があるという何とも不思議な生き物「ヒトデ」ですが、驚くポイントはそれだけではありません。なんとヒトデには私たち人間のような脳が存在しないのです。

ヒトデには脳がありませんが、体に分布する感覚細胞が外部からの刺激を捉え、それを神経網を通じて伝えています。神経系は中央の盤に環状神経を持ち、そこから放射状に各腕へと伸びています。

さらに、ヒトデの腕の先端には「眼点」と呼ばれる光を感知する器官があり、複眼のような構造をしています。視力は低いものの、光の方向を認識し、ぼんやりとした像を捉えることが可能です。

また、ヒトデは嗅覚も優れており、体全体に分布する感覚細胞で匂いを察知して餌を探し出します。実験では、餌の場所を特定できるだけでなく、好みまで判断できるといわれています。

ヒトデを見かけたら今回の雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。

ヒトデの「頭」は体の中心ではなく、5本の腕に分かれて存在しています。遺伝子解析の結果、ヒトデには胴体がなく、頭部に関連する遺伝子が全体に発現していることが判明しました。また、ヒトデには脳がなく、感覚細胞が刺激を受けて神経網を通じて伝達しています。

今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてみてください。

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