『白酒』と『甘酒』
寒い季節になると飲みたくなる『白酒』と『甘酒』。どちらも甘くて見た目が似ているため、「同じもの?」と混同されがちですが、実は大きな違いがあります。
今回は『白酒』と『甘酒』の違いをわかりやすく解説。『白酒』と『甘酒』の違いを知ることで、シーンに合わせた楽しみ方ができるようになりますよ!
『白酒』について
白酒(しろざけ)は、蒸したもち米にみりんや焼酎、米麹を加えて仕込み、約1か月熟成させた後にすりつぶして作られるお酒です。白く濁った見た目と強い甘み、とろみのある口当たりが特徴で、アルコール度数は9~10%程度。酒税法ではリキュール類に分類され、家庭での製造は禁止されています。
もともとは江戸時代から「ひな祭りの伝統酒」として親しまれ、今でも女の子の健やかな成長を願って供えられる風習が続いています。
『甘酒』について
甘酒(あまざけ)は、炊いた米やお粥に米麹を加え、発酵させて作る日本の伝統的な飲み物です。米のデンプンが麹菌の働きで糖化し、自然な甘みが生まれます。アルコール分はほぼゼロに近く、家庭でも手軽に作ることが可能です。
栄養面でも優れており、ブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群などが含まれていることから、「飲む点滴」とも呼ばれるほど。昔から子どもからお年寄りまで親しまれ、江戸時代には夏の栄養補給ドリンクとしても重宝されていました。また、かつては神事にも使われ、「一夜酒(ひとよざけ)」や「醴酒(こさけ)」とも呼ばれていた歴史があります。
『白酒』と『甘酒』の違い
- 白酒:原料はもち米、みりん(または焼酎・米麹)。仕込み後、約1か月熟成させてすりつぶす製法。アルコール度数は約9~10%(リキュール類に分類)され手作りは法律で禁止。ひな祭りの伝統酒でもある
- 甘酒:原料は米、米麹(または酒粕)。米麹の発酵で糖化させる(酒粕の場合は湯で溶かす)。アルコール度数はほぼゼロ(酒粕タイプは1%前後)自宅で製造も可能。栄養補給ドリンクとして飲まれることもある
白酒と甘酒の違いを上記にまとめてみました。こうして比べてみると、けっこう違うことが分かりますよね。
大きな違いはアルコールの有無。白酒はアルコール度数が高くお酒として扱われるのに対し、甘酒はノンアルコールに近い甘味飲料です。ひな祭りで飲まれるのが白酒、体調管理や栄養補給に飲まれるのが甘酒、と覚えるとわかりやすいですね。
今回の雑学、白酒や甘酒を飲むときにでも思い出してみてください。きっといつもよりも美味しく感じられるはずです。
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