『世界水の日』ってなに?その由来と読み方
毎年3月22日は「世界水の日(せかいみずのひ)」。名前だけは聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
世界水の日とは、1992年に国連が制定した国際的な記念日です。地球規模で起きている水資源の問題に、世界中の人がもっと関心を持つことを目的としています。
この日付は、1992年ブラジルで開催された「地球サミット」(環境と開発に関する国連会議)で提案され、その後正式に決まりました。
実際、「世界水の日」という言葉を見かけても、読み方が分からず困った経験はありませんか?意外に感じる人も多いのですが、正しい読み方は「せかいみずのひ」です。「すいのひ」など、ちょっと迷ってしまいそうな読み方をする方もいるので、この機会に覚えてしまいましょう。
名前や由来を知ることで、「あ、こういう日なんだ」と親しみやすくなりますよね。毎日の生活では、特に意識せずに水を使っていますが、この日は少しだけ「水」に目を向けてみるいい機会かもしれません。
日本の「水の日」との違いって?
実は、日本にも「水の日」という記念日があることを知っていますか?
日本の「水の日」は毎年8月1日です。こちらは日本独自の記念日として設定されています。世界水の日と日付が異なるため、「どうして違うの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。しかし、世界水の日が国際的な取り組みであるのに対して、日本の水の日はあくまで国内向けの記念日です。
どちらの日も水に関する関心を高めるために設けられていますが、具体的な由来や活動内容は異なります。毎年8月になるとテレビなどでも「今日は水の日です」と紹介されるので、耳にしたことがあるかもしれませんね。
意外と知らない?身近な水の雑学
普段、私たちは何気なく水を使っていますが、じつは知られていないこともたくさんあります。そこで、生活に身近な水に関する雑学をいくつかピックアップしました。
知ると「へえ、そうだったんだ!」と思えるような、ちょっと面白いトリビアをご紹介します。
日本人の水使用量は世界で何位?
毎日の生活に欠かせない水。日本人がどれくらい水を使っているのか、考えたことはありますか?
じつは、日本人1人あたりの家庭用水使用量は、世界でもトップクラスに多いんです。その量は、なんと1人1日あたり約214リットル。2リットルのペットボトルに換算すると、100本以上にもなります。
私自身も最初この数字を聞いた時、「そんなに使っているの?」と驚きました。世界には水が貴重な国もたくさんありますから、この使用量を聞いて複雑な気持ちになる方もいるかもしれませんね。
世界の他の国々がどれだけ使っているかは細かく比べませんが、日本人の水使用量は予想以上に多い、ということを覚えておくと良いでしょう。
地球上で飲める水はたった0.01%!
地球はよく「水の惑星」と呼ばれます。そのため、水がたっぷりあるように感じますよね。でも実際には、私たちが飲める水は驚くほど少ないのです。
地球上の水のうち、淡水と呼ばれる飲用可能な水はわずか約2.5%。しかも、この淡水のほとんどが氷河や地下深くに眠っているため、実際に私たちが飲めるのはその中の約0.01%ほどしかありません。
例えば、10000円のうちたった1円だけしか自由に使えないようなものですね。このように考えると、水が貴重であることがよく分かります。
「水道をひねればいつでも飲める」ことが当たり前に感じる日本では、なかなか想像できないかもしれませんが、水は思ったより貴重な存在なのです。
お風呂とシャワー、本当はどっちが水を使う?
毎日の習慣として、シャワー派とお風呂派に分かれますよね。私の家族も意見が分かれてよく議論になりますが、どちらが水を多く使っているか知っていますか?
浴槽にお湯を張ると、一回で約200リットルの水を使います。一方、シャワーの場合は、1分間で約12リットル。つまり、シャワーを約17分以上使うと、お風呂を溜めるより水を多く使う計算になります。
意外と「シャワーのほうが節約になりそう」と思っていた人も多いのではないでしょうか?私自身も、気づかないうちに20分以上シャワーを浴びていて、「しまった!」と思ったことがあります。
どちらを選ぶかは自由ですが、この数字を頭に入れておくと、日々の水の使い方を見直すきっかけになるかもしれません。
日本で水を買うようになったのは最近だった!
今では当たり前のようにコンビニやスーパーで売られているミネラルウォーター。でも、実は日本人が水を買う習慣を持つようになったのは、それほど昔の話ではないんです。
日本でミネラルウォーターが一般に浸透し始めたのは、1990年代からのことです。昔は「水なんてタダで手に入るもの」という認識が一般的でしたよね。私自身も子どもの頃は、水道水を普通に飲んでいました。
それが今では、ペットボトルの水を買うことに抵抗感がない人が増えました。生活スタイルや考え方の変化によって、水にお金を払う習慣がごく自然に受け入れられたのかもしれません。
昔と比べると、人々の意識がこんなに変わったのだと思うと、不思議な感じがしますよね。
世界のびっくり水事情!意外すぎる海外エピソード
日本では水道をひねれば簡単に水が出るのが普通ですよね。でも、世界に目を向けると、ちょっと信じられないような水事情がいろいろとあるんです。
ここでは、海外の意外な水にまつわるエピソードを紹介します。面白くて「そんなことあるの?」と思える話を厳選しました。
水が一番高価な国は意外なあの国!
世界一水が高い国というと、砂漠や乾燥地帯をイメージするかもしれません。でも実は、世界で一番水が高価なのは意外にもノルウェーなんです。水資源は豊かなはずのノルウェーですが、物価そのものが非常に高いため、水の値段も世界一になってしまいます。
私たちが気軽に買うようなペットボトル1本の水でも、現地のスーパーではびっくりするほど高いことがあります。旅行に行った人が「水を買うのもためらってしまった」と話すこともあるくらいです。
日本にいると、どんなに物価が高くても水だけは気軽に買える印象がありますよね。ノルウェーでは、そんな感覚とは少し違うようです。
インドの村が考えた驚きの水確保術とは?
水不足に苦しむ地域では、人々が想像を超える方法で水を確保しようと努力しています。その中でも特に面白い方法を考え出したのが、インド北西部にあるラジャスタン州の村です。
この村では昔からの伝統的な方法を復活させて、水不足に立ち向かっています。どのように水を集めているのかというと、「家の屋上を水のタンクにする」という方法です。
村の家々の屋上には、小さなプールのような貯水スペースが作られていて、雨が降ると自然にそこに溜まるようになっています。
日本で屋根の上に水を溜めるなんて考えにくいですが、雨の貴重な一滴を無駄にしない工夫なんですね。水が貴重な地域だからこそ生まれた、ユニークで効率的なアイデアです。
砂漠にプールがあるドバイの不思議な理由
砂漠の中に突如として現れるオアシスのような都市、ドバイ。ドバイは砂漠なのに、なぜか豪華なプール付きのホテルが多数あります。
砂漠にプールなんて、水の無駄遣いでは?と思ってしまいますよね。でもドバイでは、観光産業を盛り上げるために、あえて多くのプールを建設しています。
旅行者にとって、水辺は特別な魅力。ドバイはそれをよく理解し、「砂漠でもリゾートを楽しめる」という他にはない贅沢感を提供しています。
初めてドバイに行った人は、「砂漠の中にプールがある光景が不思議すぎて、まるで映画のセットの中にいるみたいだった」と言うこともあります。私自身も砂漠の真ん中にあるプールの写真を初めて見たとき、驚きと同時に一度は行ってみたいと思ったものです。
今日覚えた水の雑学、誰かに話してみよう!
水は毎日の生活で当たり前のように使っていますが、意外なエピソードや驚くような事実がたくさんありましたね。
日本人が世界でもトップクラスに水を使っていることや、地球上で実際に飲める水がほんのわずかだということなど、普段はなかなか気づけないことが多かったのではないでしょうか。
私自身も調べていて「そうだったの?」と驚くことばかりでした。ノルウェーの水が世界一高価だという話や、砂漠の中にプールがあるドバイのエピソードなどは、きっと友人や家族と共有すると盛り上がる話題だと思います。
今回学んだ雑学をきっかけに、ぜひ周りの人にも話してみてください。ちょっとした会話の中で「知ってる?」と気軽に切り出すだけで、思いがけない発見があったり、コミュニケーションが深まったりするかもしれませんよ。