宇宙の色は『黒』じゃなかった 宇宙にまつわる『おもしろい雑学』5選

雑学

宇宙にはおもしろい情報がいっぱい!

地球上とはまったく異なる環境が広がる宇宙は、多くの人がワクワク・ドキドキし続けている謎多き存在。憧れや畏怖の念を抱いている人も多いのではないでしょうか。

宇宙のことを調べてみると、日常生活では知る機会が少ないおもしろい情報があふれ返っています。その中には、「そうだったんだ!」とびっくりしてしまうような雑学も少なくありません。

ここからは、宇宙にまつわる5つの情報をご紹介しましょう。

宇宙にまつわる驚きの雑学5選

1.宇宙の色は真っ黒ではない

宇宙を色で表すとしたら、多くの人が「黒色」だと答えます。しかしこれは、宇宙が真空状態で太陽の光を反射するものがないから暗く見えているだけで、実は黒色ではありません。

空気がある地球上には細かいチリなどがたくさんあり、それに光が当たって散乱したり、反射することで、人間の目は色を認識しています。例えば、空や海が青色に見えるのは、青い光があちこちに反射しやすいからです。

もしも、観測できる数十万個の星の輝きで宇宙を十分に満たして明るくしたら何色に見えるのかを導き出してみると、なんと「ベージュ」という答えが出たそう!現在この宇宙の色は、「コズミック・ラテ」と呼ばれています。

2.国によって月の模様の見え方が違う

月を眺める時、日本では「うさぎが餅つきをしている」姿が見えるとよく言われますよね。これは、月の表面にある「海」と呼ばれる地形が作り出した模様の例えです。

ところが、地球上で暮らすどの国からもまったく同じ月の模様が見えているはずなのに、世界では餅をつくうさぎ以外を連想する国がほとんど。

例を挙げると、南ヨーロッパでは片方のハサミを掲げた「カニ」、北ヨーロッパでは「本を読む老女」、南米では「ワニ」、中南米では「ロバ」、アラビア半島では「咆哮するライオン」などです。

どの地域も、その場所ならではの暮らしや文化、身近にいる生き物から思い浮かぶものが選ばれているようです。

3.月面に埋葬された人が存在する

天文学者であり、宇宙地質学者でもあったユージン・シューメーカー博士は、人類でたった1人だけ、月面に埋葬された人物です。

シューメーカー・レヴィ第9彗星の共同発見者としても有名ですが、本人の夢は宇宙飛行士。けれども、健康上の問題でその夢は叶えられず、ニール・アームストロングを始めとした宇宙飛行士たちに、アポロ計画の訓練を通じて月面探査の未来を託しました。

しかし、博士は不運な交通事故により死去。そこで、「月面を歩きたい」という博士の夢を叶えたいと願った友人とNASA、宇宙葬を取り扱っていた民間企業が協力し合い、遺灰を月探査機「ルナ・プロスペクター」に乗せて運んだのでした。

4.人間は宇宙に行くと背が伸びる

宇宙飛行士が無重力空間に行くと、「背が伸びる」という思わぬ事態が起こります。それは、頸椎から腰椎まである背骨の隙間でクッションの役割を果たしている椎間板が、重力による圧縮から解放されるからなのだそう。

この作用で、宇宙飛行士の中には7cmも身長が高くなった人がいたそうです。しかし、背骨が伸びると筋肉も一緒に引っ張られるため、宇宙に滞在し始めてすぐの頃は、宇宙飛行士の多くが背中や腰に痛みを抱えてしまうのだとか。

5.宇宙服を1着作るのに15億円もかかる

宇宙飛行士が宇宙で船外活動をする時に使われる「EMU」という宇宙服は、約45年前に誕生し、現在まで使われています。「宇宙服と言えば…」で誰もが思い浮かべるこの1着を作るためにかかる費用は、およそ15億円!

生命維持装置が約13億5000万円、グローブだけでも600万円するというのですから、宇宙で命を守るためにはどれだけ精密な技術を施した服でなければいけないかがよくわかりますね。

宇宙に関する雑学で盛り上がろう

宇宙には、人間がまだ解き明かせていない謎がたくさん存在しています。もしかしたらいつか、宇宙の色はベージュ以外だと判明する日がくるかもしれません。

また、宇宙飛行士たちの活動を通じて、意外な発見を得ることも。人類がもっと気軽に宇宙と接することが出来る日は訪れるのか、雑学で盛り上がりながら楽しみに待つことにしましょう。

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