日本で『一番暑い場所』は沖縄県じゃなかった!?40℃超えを観測した地域とは?

雑学

日本で一番暑い場所は沖縄県…ではない!?

「日本で一番暑い場所」と聞くと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「沖縄県」ではないでしょうか。しかし、実は日本で最も高い気温を記録した場所は沖縄県ではないのです。猛暑日が続く日本列島の中で、40℃を超える気温を観測した意外な地域とは…?

今回は、日本の“本当の暑さ日本一”の場所を解説。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。

日本で一番暑い場所は2か所ある

前述したとおり、日本でも最も暑い場所は沖縄県ではありません。気象庁のデータを見ると、沖縄県・那覇の平均気温は夏の7月が最も暑く29.1℃、歴代最高気温は36.0℃だったそうです。たしかに暑いことには間違いないのですが、実はこれ、日本の最高気温ではないのです。

それでは、日本で一番暑い場所はどこなのか?正解は「静岡県の浜松」と「埼玉県の熊谷」です。まさかの場所に驚かれた方も多いでしょう。どちらも同率一位で、最高気温はなんと41.1℃。数字だけ見ても、とても厳しい暑さであることが分かります。

気温が特に高くなる地域は、関東・東海・近畿といった内陸部に多く見られます。これは、海に近い場所では気温の変化が穏やかなのに対し、内陸では日中の気温が急上昇しやすいためです。特に東日本では、夏の最高気温が記録されやすい傾向があります。一方、九州や沖縄といった南西部、また北海道や東北地方の多くの県は、極端な高温を記録することはそう多くありません。

ちなみに気象庁の最高気温ランキングは、上位21か所がランクインしていますが、どこも最高気温40℃越え。沖縄県はランクインしていません。

参考記録だが「42.5℃」を記録した場所もある

現在の気象庁のランキングでは、前述した「静岡県の浜松」と「埼玉県の熊谷」が日本で一番暑い場所ですが、100年前にはさらに暑い場所もあったそうです。それは、「徳島県の鳴門」。

その記録が生まれたのは、1923年(大正12年)8月6日のこと。現在の銀行鳴門支店があるあたりにかつて板野郡役場があり、その敷地内にあった観測所で、なんと42.5℃という驚異的な気温が測定されました。

当時、この地域一帯は塩田が広がっており、海水をためるために土地が周囲より低くなっていました。そのため熱がこもりやすく、極端な高温になった可能性があると考えられています。

ただし、この記録があまり知られていないのには理由があります。実は、この観測は気象庁の公式な観測所ではなく、地元の職員が委託で行っていた「観測所」によるもの。そのため、記録の信頼性に対して慎重な見方があり、2007年以降の年鑑では掲載されなくなってしまったのです。

とはいえ、鳴門が日本一暑かったというのは、あながち誇張でもなかったのかもしれませんね。

今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてあげてみてください。

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