『飛行機』の雑学5選 全席禁煙なのにトイレに灰皿が置いてある理由とは

雑学

飛行機には面白い雑学が盛りだくさん!

飛行機に乗って移動する「空の旅」は、陸や海の移動とは一味違ったワクワク感に満ちあふれていて、よく利用するという人も多いのではないでしょうか。

そんな飛行機には、知ってみると面白い雑学がたくさんあります。空の旅にもっと詳しくなれる豆知識をさっそくご紹介しましょう!

飛行機に関する雑学5選

機内の灰皿は「万が一」の火事を防ぐためにある

飛行機に搭乗した際、禁煙のはずなのにトイレに灰皿があるのを不思議に思ったことがある人は少なくないはず。この灰皿は、トイレなら喫煙してもいいから置いているのではありません。

実はこの灰皿は、万が一にも煙草に火がつけられた場合、すぐに火を消せるように設置されているものです。機内のトイレは水洗式ではなく吸引式のため、火のついた煙草を便器やゴミ箱に捨てられてしまうと大惨事になりかねません。

火事が起きても、空の上ではすぐに避難できないからこそある灰皿です。もしもこっそりトイレで吸おうとしても、感知器が作動してバレるだけでなく、「安全阻害行為」をしたとして罰則が与えられることになります。

白色の飛行機が多いのはコスト削減と安全対策のため

飛行機で最もよく見かけるのは、「白色」に塗られた機体でしょう。これは、さわやかさや清潔感を連想させる色だからというだけでなく、コスト削減や整備のしやすさにつながっています。

大きな機体に色を塗ると、その塗料の重さだけで200kg~500kgになることも。色は塗り重ねるほどその重さが増していき、重い機体を動かすとなると、より多くの燃料を必要としてしまうのです。

また、白い塗装だと、整備士がオイル漏れや機体の腐食に気づきやすくなります。空の旅の安全性を高めるメンテナンスにも、白い機体は役立っているわけです。

機内にはパイロットやCAの休息専用スペースがある

日本から海外へ向かう飛行機は、長時間のフライトとなることもよくあります。パイロットや客室乗務員(CA)の疲労は安全な運航を妨げてしまうため、適度な休息は必要です。

そこで飛行機の機内には、乗客が入れない場所に「クルーレスト(クルーバンク)」と呼ばれるパイロットやCA専用の休憩スペースが設けられています。

横になって休めるようカプセルホテル風のつくりになっていることが多く、長時間のフライト時はそこで順番に休みながら勤務しているのです。

機長と副操縦士は違うメニューの食事を食べる

飛行機を操縦している機長や副操縦士も、機内では乗客に出されるものと同じ食事をとる場合もあるそうですが、機長と副操縦士が食べるメニューは、基本的に別々のものを選んでいるのだそう。

これは、もしも食中毒が起きた時のための対策です。どちらかが体調を崩したとしても、もう片方が無事な状態で飛行機を安全に操縦するために、食事のとり方にも気を配っています。

乗降ドアが左側にあるのは客船文化の名残り

飛行機を乗り降りする時には、必ず左側からなのを不思議に思うことはありませんか?実は飛行機の乗降ドアが左側になっているのは、昔から人や物の輸送手段として活躍していた客船文化の名残りと言われています。

客船などの船の舵は、かつて右側に存在していました。そのため、人や物の出入りは左側から行うのが普通だったそうです。

やがて、新たな輸送手段として生まれた飛行機も、船が「ポートサイド」と呼ばれる左舷側に着岸していたのと同じように、左側から乗り降りするよう設計されました。

飛行機に乗る時は周りを見渡してみて!

今回は、飛行機にまつわる雑学を5つご紹介しました。飛行機のつくりに関する情報や、安全を守るための対策には、乗客が意外と知らないことがいっぱいあります。

空の旅を楽しむ時にはぜひ今回の雑学を思い出して、飛行機を外からも中からも見渡して確かめてみてくださいね。

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