よく目にする「東京ドーム何個分」という表現
大きな敷地や広大な土地の広さを表現する際に、よく耳にする「東京ドーム◯個分」という表現。ニュースや観光案内、さらにはプレスリリースまで様々な場面で使われています。しかし、なぜ「東京ドーム」なのか? 他にも広さを表す単位はあるはずなのに、なぜか東京ドームだけが例えの定番となっているのか…気になりませんか?
今回は、この「東京ドーム何個分」という表現が定着した理由として考えられている説をわかりやすく解説していきます。
そもそも東京ドームとは
まずは、そもそも東京ドームについてあまりよく知らない方向けに基本情報をおさらいしましょう。
東京ドームは、東京都文京区にある屋根付きの大型スタジアム。雨の日でもイベントを楽しめる全天候型の施設です。1988年に開業して以来、プロ野球・読売ジャイアンツの本拠地として知られるだけでなく、音楽ライブや各種イベントの会場としても活躍しています。
スタジアムの建築面積は約4万7,000平方メートル、高さはおよそ56メートルと、その規模は国内でもトップクラス。ドーム本体に加え、周辺にはレジャー施設などが集まる「東京ドームシティ」が広がり、一日中楽しめるスポットとしても人気を集めています。今では観光名所のひとつとしても、多くの人々に親しまれています。
なぜ「東京ドーム」なのか?
広大な敷地を説明するときによく使われる「東京ドーム何個分」という表現は、日常的な比喩として定着しています。しかし、なぜ「東京ドーム」が基準として選ばれるようになったのか…?その明確な根拠や理由、誰が言い出したかなどは不明ですが、いくつか考えられている説はあります。
ひとつは東京ドームが知名度の高い施設であるという点。東京ドームは多くの人が知っている有名な施設で、その大きさも印象に残りやすいため、「広い場所」としてイメージしやすい存在です。
また、東京ドームの建築面積は約4万7,000平方メートルですが、数字で示すよりも「○個分」と言った方が直感的に伝わりやすいです。たとえば、「東京ドーム3個分」と言えば、かなりのスケールだと、感覚的にも伝わりやすいはず。不動産広告や都市開発の発表など、広さを強調したいときに活用されるのは、こうした分かりやすさがあるからでしょう。
上記の理由に加えて、テレビや新聞などのメディアで繰り返し使われてきたことも、この「東京ドーム何個分」という表現が一般化した一因だと考えられます。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてあげてみてください。