なぜ日本の幽霊には足がない?江戸時代から続く恐怖の謎を徹底解説

雑学

ホラーの定番「足がない幽霊」

幽霊のイメージは数多く存在しますが、日本でメジャーなのは「足がない幽霊」。パターンは様々ですが、足だけ描かれない幽霊は日本人にとって馴染み深いものです。しかし、どうして足がない幽霊が登場したのか…その理由をご存じでしょうか?

足がない幽霊を最初に描いたとされているのは、江戸時代の絵師「円山応挙(まるやま おうきょ)」。円山応挙が描いた足のない幽霊が次第に日本各地に広がり、幽霊のイメージとして定着していったとされています。

では、円山応挙はどうして足がない幽霊を描いたのか?その理由は諸説あるそうです。

反魂香(はんごんこう)説

円山応挙が足のない幽霊を描いた理由として、まず反魂香説があります。反魂香(はんごんこう)とは、焚くと煙の中に亡くなった人の姿が現れるとされる伝説のお香。中国の古い物語に由来した物とされています。円山応挙は反魂香の煙で足が隠れた幽霊を描いたとされています。つまり、ただ煙で隠れていただけで本当は幽霊にも足があったのかもしれません。

慌てて描いた説

2つ目の説は、円山応挙の亡き妻(もしくは別の誰か)が夢枕に現れたものを描いたという説。円山応挙が眠っていたところ、夢枕(夢の中で、神様や仏様、死んだ人などが何かを知らせに現れること)に幽霊が登場したようです。

円山応挙は慌てて幽霊を描いたそうですが、間に合わず足だけ描けなかった、という話があるそうです。その結果、足だけ描かれていない幽霊になったわけです。この説もなんだか説得力があります。ただ、そもそも夢の中で幽霊を見ているわけなので単純に寝ぼけていただけかもしれませんね。

円山応挙は俗説という指摘もある

今回紹介したように、足がない幽霊を最初に描いたとされているのは江戸時代の絵師「円山応挙」とされています。ただ、この説にはいくつか指摘もあります。実は円山応挙が登場する前から、足のない幽霊の絵は存在していたとのこと。そのため、専門家の中には円山応挙説は俗説とする方もいるようです。

幽霊に足がない真相は謎のまま

結局のところ、足がない幽霊が登場した理由の真相は謎のまま。様々な説がありますが、どれも決定的なものではなくハッキリしていないそうです。ただ、こうした真相が分からない話があるからこそ、幽霊は怖い存在なのかもしれませんね。

今回の雑学、ホラーな雰囲気のときにぜひ周りの人に教えてあげてください。もっと怖い気持ちになれるはずです。

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