え!家族いたの!?大阪の『くいだおれ人形』の知られざる雑学を紹介

雑学

そもそも”くいだおれ人形”とは

くいだおれ人形は、大阪の観光名所である道頓堀に立っていたシンボル的存在。株式会社くいだおれの店舗前に置かれていたキャラクターで赤と白の縞模様の衣装を着て、頭にはひょっとこ風の帽子をかぶり、太鼓を叩く姿をしています。「杉狂児」という当時人気だった喜劇俳優の顔がモデルとのこと。

長年にわたり親しまれたことで、大阪を代表するマスコットキャラクターとして知られるようになりました。1950年に設置されてから、2008年に閉店するまでの間、約50年以上大阪の街を見守り続けてきました。

そんな、くいだおれ人形には実は名前があります。本名は「くいだおれ太郎」。なんともしっくりくる名前ですね。さらに言うなら、この「くいだおれ太郎」には何人か家族もいるそうです。

くいだおれ次郎

まず紹介するのが「くいだおれ次郎」。くいだおれ太郎の弟です。見た目はくいだおれ太郎とほぼ同じ。兄弟だけあって瓜二つな外見をしています。ただし、くいだおれ次郎は、腕を上下に動かすことが可能。そのため、付いた別名が「バンザイ人形」。お祝い事などがあるときはよく駆り出されていたようです。具体的には、「皇太子ご成婚」「関西国際空港開通」のときなど。それ以外のときは、人形宿舎で眠っていたそうです。

くいだおれ楽太郎

「くいだおれ楽太郎」は、くいだおれ太郎の従兄弟。見た目は太郎と次郎そっくりですが、その手にはウクレレが握られていたそうです。担当していたのは、本家くいだおれの裏に回転していた「ウラ・くいだおれ」。その店の奥に座っていたそうです。ちなみにくいだおれ太郎・次郎と違って可動式ではないため動けないらしいです。

くいだおれの親父

くいだおれ太郎には親父もいます。その名は「おやじ」。そのまんまなネーミングですが、実は残念なエピソードの持ち主。くいだおれの親父は、創業当初に店の前に立っていた人形。右手に本物のビールが入ったジョッキを乗せたお盆を乗せて回転。当然、通行人にビールがかかりクレームとなったそうです。

そうした不評から、すぐに片づけられた「おやじ」。ちなみに見た目は太郎・次郎とは似ていなかったそうです。

くいだおれ人形を見に行こう!

くいだおれ太郎が立っていたお店「大阪名物くいだおれ」は、2008年に閉店しましたが、太郎自体は現在も現役。現在も、中座くいだおれビル前で変わらずドラムを叩き続けているそうです。

くいだおれ人形を見に行く機会があれば周囲の人に今回の雑学を紹介してみてください。きっと、より一層くいだおれ太郎に会いたくなるはずです。

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