カレンダーの土曜日が青くなったのは1970年台
みなさんはカレンダーの土曜日が青く表示されていることにお気づきでしょうか?きっと多くの方が、気づいていらっしゃるのではないかと思います。しかし、どうしてカレンダーの土曜日だけが青く表示されているのか?その理由まではご存じないはず。
『日本カレンダー暦文化振興協会(暦文協)』によると、土曜日が青く表示されるようになったのは1970年代から。
1973年、第1次オイルショックが起きた日本では省エネのための節電意識が高まりました。その結果、土曜日を休みにする企業が増えたとされています。これに合わせて、1974年のカレンダーから土曜日が青く表示されました。
また、企業や学校で週休2日制が本格導入。そうした影響もあり土曜日が休みという認識が定着。カレンダーもそれに合わせて土曜日の色を青色に変更したそうです。つまり、土曜休みが当たり前になってきたので目立つように土曜日の色を変えたわけです。
カレンダーの土曜日が青くなった理由
それでは、どうしてカレンダーの土曜日の色は青色が使われることになったのか?
その理由はズバリ「消去法」。印刷物はCMYK(青・赤・黄・黒)の4色が基本として使われます。その他の色はCMYKを組み合わせた『合成色』となります。しかし、合成色は印刷の際に色ずれしやすいという弱点があるため、当時はあまり使えませんでした。
そのため、カレンダーの土曜日の色を決めるときはCMYK(青・赤・黄・黒)の4色の中から選ばなければならなかったわけです。
赤は日曜日に、黒は平日ですでに使われていたので、残る候補は黄色と青色。しかし、黄色は目立たない上少し見にくいです。そのため、残った青色が土曜日の色として使われるようになりました。
カレンダーの土曜日が青いのは日本独自
ちなみに、世界を見渡してもカレンダーの土曜日が青色で表記されているのは日本だけです。
日曜日はどの国でも赤色で記載されており、平日も黒色が用いられています。ここまでは世界共通ですが、土曜日だけは別。日本では青色で記載されている土曜日ですが、アメリカやブラジルなどでは平日と同じ黒色が用いられています。それ以外の国でも土曜日は青以外の色が採用されています。カレンダーの土曜日が青くなっているのは、日本独自の文化なのです。
土曜日に今回の雑学を紹介してみよう!
普段当たり前のように見ているカレンダーの土曜日。しかし、世界から見たら青くなっているのは日本独自の珍しい文化なのです。今回の雑学を土曜日に、周囲の人たちに教えてみてください。
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