どうしてプリンには『カラメル』が入っている?その驚きの理由とは

雑学

プリンにカラメルが入っている理由

みなさんはプリンが入っている容器の底に「なぜカラメルが詰められているのか」その理由を考えたことはありますか?恐らく多くの人は味のためだと思っていることでしょう。たしかに、甘いプリンとほろ苦いカラメルの相性は抜群。カラメルと一緒に食べることで、よりプリンの美味しさを満喫できます。

しかし、本来の理由は味のためではありません。プリンにカラメルが入っている本当の理由、それは「容器から取り外しやすくするため」です。プリンを容器から出すとき、形を崩さずツルンと落ちるのはカラメルが入っているおかげなのです。

カラメルを入れると容器から取り外しやすい理由

なぜカラメルを容器に入れると、プリンを容器から取り外しやすくなるのか?それは、カラメルが水に溶けやすい性質を持っているからです。

容器の底にカラメルを詰め込みそこにプリン液が加わると、プリン液の水分でカラメルが少しずつ溶けていきます。

加熱してから冷却するまでの間、プリンが固まるまで、カラメルは完全に溶けて液体になり、容器とプリンの間に薄い液体の層ができます。この層があることで、プリンが容器から取り出しやすくなるのです。

プリン発祥の歴史

それでは、そもそもどうしてプリンにカラメルを詰めることになったのか?その歴史も振り返ってみましょう。

プリンの元になった「プディング」という料理は、イギリスの船旅で食べられていたもの。16世紀頃、イギリスでは船で海外に出ることが盛んでした。しかし当時は冷蔵庫のように食材を保存できるものがありませんでした。船の中では食べ物がすぐに傷んでしまい、食料の管理も大変だったようです。

そこで考えられたのがプディング。余った食材を卵液と混ぜて蒸すことで火が通り、傷みにくくなり長持ちしました。このプディングが船乗りたちの間で広まり、やがて各地に伝わっていきました。

そして18世紀には現在のプリンである「カスタードプディング」が登場。デザートとして人気だったそうです。しかし、当時のプディングは容器にくっついてしまい取り外すのが一苦労だったとか。なんとか剝がしても形が崩れて見栄えが悪かったそうです。

そんな課題を解決したのが「カラメル」。たまたまプディングに注いだことで、はがれやすくなることが発見されたようです。こうして、プリンにカラメルを入れることが浸透していったとされています。

プリンを食べるとき今回の雑学を思い出してみよう!

今回の雑学、いかがだったでしょうか?まさかプリンを外すためにカラメルを入れているとは。意外だった方も多いのではないでしょうか。ぜひプリンを食べるときに思い出してみてください。その際、周りの人にも教えてあげると、話題となって話が盛り上がるかもしれません。

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