算数の授業でよく使う「三角定規」
三角定規といえば、算数や数学の授業などで図形を描くときに使っていた文房具。そんな三角定規ですが、中心部分には穴が開いていますよね。みなさんの中には、穴に鉛筆などを通してぶんぶん回していた方もいたのではないでしょうか?実は三角定規の穴には、様々な目的があったのです。
今回は三角定規に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになった気分が味わえることでしょう。
三角定規に穴が開いている理由
三角定規に穴が開いている理由として、下記の要素が挙げられます。
- 定規と紙をしっかり固定するため
- 摩擦を減らして動かしやすくするため
- 空気を逃がして正確な線を引くため
- 熱による変形を防ぐため
まず、三角定規の穴は、紙の上で定規を安定させるために必要です。三角定規は面積が広いため、紙を押さえにくいのですが、穴に指を入れることで定規と紙を同時に固定しやすくなります。
また、摩擦を減らしてスムーズに動かせるようにもなっています。三角定規は紙の上で滑らせる場面が多いですが、広い面積が接するため摩擦が大きくなりがち。そこで、穴を設けることで接触面積を減らし、動かしやすくしているのです。
さらに、穴には定規と紙の間にたまる空気を逃がす効果もあります。穴がないと空気が入り込み、線を引く際に定規が紙に密着せず、正確な線が引けなくなることがあります。逆に穴があることで、穴が空気を抜き密着できるようになります。
そして、最後に挙げられるのが熱による変形を防ぐ役割。三角定規の素材はプラスチックであることがほとんど。気温の変化で伸縮しやすいため、夏には少し大きく、冬には少し小さくなることがあるといわれています。穴があることで、この気温による伸縮を調整し、形状を保つ助けとなっているのです。
三角定規の穴が丸いのにも理由がある
余談ですが、三角定規の穴で丸型が多いのは「力を分散させヒビが入りにくくするため」。もし三角定規の穴が四角形や星形のように角があるデザインだった場合、その角に力が集中してしまいます。その結果、そこからヒビが入りやすくなり破損の原因となります。
一方、丸型の穴は力が均等に分散するため、ヒビ割れが起きにくく、長く使うことができるのです。
三角定規を使うとき今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。三角定規の穴は、用紙を固定したり、摩擦を減らしたり、空気を抜いたり、変形を防いだりと、様々な役割を果たしています。この穴がなければ、三角定規は使いにくい文房具となってしまうのです。穴ひとつでここまで変わるなんて驚きですよね。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。
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