『豚に真珠』と『猫に小判』の違いとは?知ると会話が広がる豆知識

雑学

『豚に真珠』と『猫に小判』

物の価値が分からないときに使う『豚に真珠』と『猫に小判』ということわざ。一見すると同じ意味のことわざ同士に思えますが、実は微妙な違いがあることをご存知ですか?

今回は「ことわざ」に関する面白い雑学をお届け。知識として覚えておくと、会話の中で一目置かれるかもしれませんよ!

『豚に真珠』とは…

「豚に真珠」とは、「価値がわからない人に貴重なものを与えても無駄」という意味のことわざ。実はこの表現は、新約聖書「マタイ伝」第7章6節でイエス・キリストが語った言葉に由来しているのです。

キリスト曰く「大切なものを犬に与えたり、豚の前に真珠を置いてはいけません。そうすると、犬や豚はそれを大事だとは思わないからです。」といったニュアンスの言葉を伝えたのだとか。意味としては『貴重で大切な教えを伝えても、それを理解できない相手には、その価値を感じてもらえない』ということだったみたいです。

この言葉が時代を経てことわざへと変化。元々は西洋で使われていたことわざでしたが、日本にも伝わりました。

ちなみに日本では最初の頃、「豚に真珠を投ずる」「豚に真珠を撒く」といった言われ方をしていたみたいです。

『猫に小判』は…

「豚に真珠」が、海外由来だったのに対し「猫に小判」は日本発祥の言葉。江戸時代に登場したとされています。「猫に小判」の意味は、「高価なものを与えても、その価値を理解できない相手には意味がない」というもの。猫が選ばれた理由として、猫は自分が興味を持たないものには無関心だからだと考えられています。

実は猫だけでなく「犬に小判」ということわざもあります。ただ、こちらはあまり使われていないことわざですので、相手に伝わらない可能性が高いです。素直に「猫に小判」と言った方がよさそうですね。

『豚に真珠』と『猫に小判』の違い

ここまで読んでわかる通り『豚に真珠』と『猫に小判』の意味は概ね同じ。どちらも価値が分からない相手に貴重なもの、高価なものを与えても、その価値を理解できず無駄である、といった意味です。

それでは『豚に真珠』と『猫に小判』は何が違うのか?その答えは日本発祥かそうでないか、というところ。豚に真珠はキリスト教、すなわち海外の宗教が由来となっています。一方、猫に小判は江戸時代の日本で誕生した言葉です。

そのため、海外で使うときは「豚に真珠(cast pearls before swine)」の方が適しているでしょう。

今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。意外な雑学に驚いてもらえるかもしれませんよ。

こんな記事も読まれています

競馬場で働く『誘導馬』が…仕事を忘れてお昼寝しちゃう姿に63万表示を記録「スヤスヤ可愛すぎるw」「気持ちよさそう」と話題

『山車』と『神輿』はどう違う?特徴と役割を分かりやすく解説!