『かまくら』はなぜ暖かい?火を焚いても崩れない驚きの仕組み

雑学

『かまくら』はなぜ暖かいのか?

冬の寒い地域で見かける「かまくら」。雪でできているため、とても冷たく感じそうですが、中に入ると意外にも暖かいといわれています。なぜ雪のかまくらの中は寒さをしのげるのか?

今回は「かまくら」に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、雪についてちょっぴり詳しくなれることでしょう。

外の冷たい風や空気が入りにくいから

かまくらの中が暖かい理由のひとつは、分厚い雪の壁が外の冷たい風や空気を防いでくれるから。

かまくらの入り口は小さく、壁も分厚いため、強い風や冷気が内部に入り込みにくい特性があります。そのため、かまくらの中にいると、外にいるときほど寒さを感じにくくなるのです。この理由はなんとなく予想できた方も多いでしょう。

雪には断熱効果があるから

かまくらの内部が暖かいのには、冷たい空気が入りにくい他にもうひとつ理由があります。それは雪には断熱効果があるから。みなさん、ご存じでしたか?

雪は冷たい物質ですが、実はたくさんの空気を含んでいます。空気には熱が伝わりにくいという特性があります。つまり、雪も熱を伝えにくい性質を持っているのです。かまくらの壁が外の冷たい空気を遮断し、雪に含まれる空気が内部の暖かさを逃がしにくくしているのです。

かまくらの中がほんのり暖かく感じられるのは、この雪の断熱効果のおかげなのです。

かまくらの中で焚火をしてもすぐに崩れない理由

上記の理由から、かまくらは保温性が高いのですが、さらに内部で焚火など火を付ければ、より暖かい空間になります。

しかし、ここで素朴な疑問が。かまくらの内部で火をつけるシーンをときどき見かけますが、どうして雪でできたかまくらが溶けないのか?

厳密には、かまくらの内部で火を焚くと内部の雪は少しずつ溶けていきます。しかし、内部で火を長時間焚くわけではなく、かまくらを作れる地域は外の気温も非常に低いため、多少溶けてもすぐに崩れることはないだけなのです。逆に言えば、長時間かまくら内で火を使っていると、壁や天井が崩れてしまう可能性があるということ。すぐには崩れにくいとはいえ、かまくらに長居するときは注意したいポイントです。

かまくらを見かけたら今回の雑学を思い出してみよう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。

かまくらの中が暖かいのは、外の冷たい風が入りにくいことと、雪の断熱効果によるものです。分厚い雪の壁が風を遮り、内部の暖かさを保ちます。また、雪に含まれる空気が熱を逃がしにくくするため、寒さを感じにくくなるのです。

今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。

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