火を見ると落ち着く人間の心理
寒い季節、暖炉や焚火、キャンドルの炎をじっと見つめていると、なぜか心が落ち着く…そんな経験をしたことはありませんか?焚き火やキャンドルの揺らめく炎を眺めているだけで、リラックスした気分になるマインドフルネスなども有名ですよね。
今回は、人が火を眺めていると気分が落ち着く理由を解説。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
炎のゆらぎ
炎がもたらすリラックス効果の秘密は、その独特な「ゆらぎ」にあります。炎のゆらぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、心臓の鼓動や波の音と似たリズムを持っているとされます。規則的でありながらも、わずかに不規則な動きを含むため、私たちは無意識のうちに心地よさを感じるのです。
焚き火やキャンドルの炎を眺めていると、自然と気持ちが落ち着くのは、このリズムが深く関係しているからです。
日本人特有の炎に関する浄化の心理
日本には、お焚き上げのように「炎とともに過去を手放し、新たな一歩を踏み出す」という考え方があります。もちろん、燃やしたからといって思い出や伝統が消えるわけではありません。しかし、形がなくなることで「ここからまた始めよう」という前向きな気持ちが生まれるのです。
また、焚き火を囲むと普段より本音で語り合えるのは、炎が心の重荷を取り払い、気持ちを軽くしてくれるから。炎のゆらめきを見つめながら、自然と心が解放される…そんな不思議な力が火には宿っているのです。
ライトセラピー
ライトセラピーとは、「光の力を利用して心身を整える療法」のことです。梅雨や雪のようにどんよりした天気が続くと気分まで沈みがちですよね。その一方、青空の写真や映像を見るだけで少し気持ちが軽くなることがあるはずです。
これは、光が私たちの心に前向きなエネルギーを与えてくれるから。炎の明るさにも同じような効果があり、揺らめく光を眺めることで自然と気持ちが落ち着き、前向きになれるのです。
アロマセラピーとの組み合わせ効果
マインドフルネスなどでキャンドルを使っている方に関係するのが、アロマセラピーとの掛け合わせ効果。
アロマセラピーとは、植物の精油を活用し、心や体を整える療法の一つ。その中でも「アロマポット」は、キャンドルの炎で精油を温め、香りを広げるアイテムです。
前述した炎の揺らぎがもたらす視覚的な癒しと、香りがもたらす嗅覚的なリラックス効果が組み合わさることで、より深いリラックスを感じられるのです。要するに、炎は香りの療法と組み合わせることで、心身の癒しに活用できるということです。
今回の記事をきっかけに炎を眺めてみよう!
今回の記事を振り返ってみましょう。
炎には「1/fゆらぎ」と呼ばれる独特のリズムがあり、それが心地よさを生み出し、リラックス効果をもたらします。焚き火やキャンドルの炎を見つめると自然と落ち着くのは、このリズムが関係しているためです。
また、日本ではお焚き上げのように「炎とともに過去を手放し、新たな一歩を踏み出す」という考え方があります。焚き火を囲むと本音で話しやすくなるのも、炎が心を軽くし、解放してくれるからかもしれません。
さらに、炎の光にはライトセラピーのように気分を明るくする効果があったり、アロマセラピーと組み合わせることで、視覚と嗅覚の相乗効果による深いリラックスが得られることもあります。
今回の記事をキッカケに炎をのんびり眺めてみてはいかがでしょうか。もしかすると、気持ちが落ち着くかもしれませんよ。
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