なぜ『バスケットボール』の色はオレンジ(茶色)?実は偶然の産物だった!

雑学

バスケットボールの色

バスケットボールといえば、あの特徴的なオレンジ色。しかし、なぜ他のスポーツのボールと違い、バスケットボールだけがこの色なのか考えたことはありますか?実は、この色には深い理由がある……と思いきや、意外にも「偶然」の要素が大きく関わっていたのです。

今回はバスケットボールに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、バスケがもっと面白くなるかもしれません。

バスケットボールの色は素材由来

バスケットボールが誕生したのは1894年。当時、ボールは牛の皮を8枚縫い合わせて作られていました。牛革を加工する際に使われたタンニンの影響で、ボールは自然と茶色や飴色に変化。そのままの色が採用され、コスト面や素材の特性からオレンジ(茶色)が定着しました。

現在ではタンニンは使用されていませんが、汚れが目立ちにくいことやコスト面の理由から、オレンジ(茶色)のボールが主流のままです。ボールの素材には天然皮革と人工皮革があります。特に天然皮革は手に馴染みやすいため、国際大会でも使用されています。

バスケットボールの色は世界共通で、1932年に結成された国際バスケットボール連盟(FIBA)の基準に基づいて統一されています。FIBA発足時は8カ国の加盟でしたが、2008年には213カ国に拡大。少なくともFIBA加盟国では同じ色のボールが使われています。

ただし、男女でボールの大きさは異なり、NBAでは独自のサイズ規格が採用されています。ボールの色を変更できないため、NBAでは体育館の床の色を青などに変える工夫も見られます。

なお、バスケットボールの色については「オレンジ」と「茶色」の両方の見方がありますが、正式にはどちらと決まっているわけではないようです。どちらも正解といったところでしょう。

オレンジ(茶色)以外のバスケットボールもある

バスケットボールのオレンジ(茶色)は、主に体育館(屋内)で使用するボールの色。屋外で使うボールには、白や黒など様々なカラーが存在します。

その理由は、ボールの素材にあります。体育館用のボールは天然皮革で作られており、水分を吸収しやすいため、雨などに濡れると重くなり使用に適しません。一方、屋外用のボールは異なる素材を使用しており、色の制約もないため、オレンジ(茶色)以外のカラーバリエーションが採用されています。

バスケ観戦したときに今回の雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。

バスケットボールの色は、もともと牛革を加工する際のタンニンによる影響で茶色や飴色になり、そのまま定着しました。現在はタンニンを使いませんが、汚れが目立ちにくくコスト面でも優れているため、オレンジ(茶色)が主流です。

また、屋外用のボールには白や黒などのカラーバリエーションが存在します。これは、屋内用の天然皮革とは異なり、屋外用のボールは別の素材を使用しているため、色の制約がないことが理由です。

今回の雑学、バスケをプレイ、もしくは観戦するときにでも思い出してみてください。

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