マンホールの蓋はなぜ丸いのか…
街中で何気なく目にするマンホールの蓋。よく見ると、そのほとんどが丸い形をしていますよね。でも、なぜ四角ではなく丸い形なのか…気になりませんか?
今回は、マンホールの蓋が丸い理由をわかりやすく解説。最後までお読みいただくと、雑学博士に一歩近づけることでしょう。
マンホールの蓋が丸い理由
マンホールの蓋には鉄やコンクリート製のものがありますが、ほとんどが丸い形をしています。その最大の理由は、ふたが穴の中に落ちるのを防ぐためです。もし四角いふたを使うと、対角線の長さが一辺より長いため、ズレたときに穴へ落ちてしまう可能性があります。
しかし、丸いふたはどの向きにズレても穴より大きいままなので、中に落ちる心配がありません。万が一、ふたが落ちてしまうと、内部で作業している人が危険にさらされるだけでなく、道路に大きな穴が開いてしまい、歩行者や車にとっても危険です。そのため、マンホールの蓋は安全性を考慮して丸い形になっているのです。
実は四角いマンホールの蓋もある
上記の理由で大半のマンホールの蓋は丸い円形ですが、四角いマンホールの蓋が一つもないわけではありません。数は少ないですが、四角い蓋のマンホールも存在します。
例えば、ふたが落ちても危険が少ない浅いマンホールや、歩道の端にあり、ふたを開けても通行の妨げにならない場所では、四角い形が採用されることがあります。また、下に配線が収められた設備では、四角いふたのほうが開閉しやすく、点検や修理がしやすいという利点もあります。
また、かつては消火栓用のマンホールも四角い形が一般的でした。消防車が到着した際に、すぐに消火栓を見つけられるよう、他のマンホールとは異なるデザインにしていたのです。しかし、四角いふたはガタつきやすいため、現在では消火栓用のマンホールも丸い形に統一されつつあります。
マンホールの蓋を見かけたら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
マンホールの蓋が丸いのは、穴に落ちるのを防ぐためです。四角いふただとズレたときに落ちる可能性がありますが、丸いふたはどの向きでも穴より大きいため安全です。万が一落ちると事故につながるため、安全性を考慮して丸い形が採用されています。とはいえ、数は少ないですが四角いマンホールの蓋も存在し、浅いマンホールや歩道の端、配線設備の点検用として使われることがあります。
今回の雑学、マンホールを見かけたときにでも思い出してみてください。