タコには脳みそが9つある!?『海の生き物』おもしろ雑学5選

雑学

海の生き物たちの不思議な生態

広大な海に暮らす生き物たちは、現在見つかっているだけでも約23万種いるとされています。住む場所は同じであってもその生態はさまざまで、中にはおもしろい体の仕組みを持っている生き物も!

思わず「へぇ~!そうなんだ」と声に出してしまいそうになる海の生き物たちの雑学を知って、知識を深めてみましょう。

海の生き物にまつわるおもしろい雑学5選

 

タコは3つの心臓と9つの脳を持っている

不思議な体の仕組みを持つ生き物として有名なのは、「タコ」です。通常、人間の体の中にある心臓は1人につき1つだけですが、タコは全身に血液を巡らせている普通の心臓だけでなく、エラに血液を送る補助ポンプのような心臓をあと2つ持っています。

合計で3つも心臓を持っているのは、大量の酸素を筋肉へ一気に送り、素早く動かすため。敵に襲われた時などに、瞬間的なスピードで泳げるように活用されています。

また、タコの8本の足には多くの神経細胞が集まり、中枢となる脳と連携を取りつつもそれぞれが独立して周囲を探り、思うように動きます。このことから、タコは9つの脳を持っているとも言われています。

500年以上も長生きした貝がいる

クラムチャウダーやワイン蒸しなどによく使われるアイスランドガイは、とても長寿な二枚貝です。

中でも「明(ミン)」と名付けられた個体は、地球上で最も長く生きた動物のつと言われており、その年齢はなんと驚異の507歳!

明の年齢は貝殻から判明し、生まれた頃は明王朝が中国を支配していたため、この名が付けられたのだとか。ちなみに、日本は戦国時代でした。

マグロは呼吸をするために泳ぎ続けている

お寿司のネタでも馴染み深いマグロは、生まれてから寝る時まで、海の中を泳ぎ続けないと死んでしまう魚として知られています。マグロが泳ぎ続けるのは、多くの魚たちが行う普通のエラ呼吸とはちょっと違う呼吸法で生き抜いているためです。

本来、エラ呼吸ではエラを開いたり閉じたりして酸素を取り込みますが、マグロにはエラを開閉する筋肉がありません。その代わりに、口を開けたまま泳いで海水を体内に入れ、エラに水流を当てることによって酸素を取り込んでいます。

また、密度の高いマグロの体は、海の中では泳ぎを止めると沈んでしまうため、泳ぐことこそが生命維持につながっているのです。

タツノオトシゴはオスが出産する

出産するのはメスという常識を覆すのは、オスが出産する生き物であるタツノオトシゴ。

実は、タツノオトシゴのオスの体には育児嚢と呼ばれる器官があり、パートナーであるメスによって卵が産みつけられると、内部で受精して孵化させ、稚魚が海の世界で生きていける大きさになるまで育てるという生殖システムを持っています。

育児嚢には胎盤の機能もあり、まるで子宮のような働きをするのだとか。育児嚢から稚魚が出てくる様子は、まさに出産そのものです。

また、タツノオトシゴは基本的に一夫一妻制のため、メスはオスに卵を託している間に体を休め、オスと連れ添いながら次の卵を産む準備を進めています。

イルカは肌のお手入れのためにジャンプする

哺乳類であるイルカの肌にはウロコがなく、水の抵抗を少なくできるようツルツルとしています。

この肌の状態を維持するため、イルカの皮膚は約2時間に1回の短い頻度で入れ替わっているのですが、体の表面には古い皮膚である垢(アカ)が…。

これを放っておくとツルツルの皮膚を保てないため、イルカは海面でジャンプして体を打ちつけ、垢を落とします。イルカのジャンプには、速く泳ぐための肌のお手入れという役割があるのです。

雑学を学んで海の生き物に会いに行こう!

マグロやタツノオトシゴ、イルカなど、家庭の食卓や水族館で出会える海の生き物たちの雑学をまとめました。

タコに至っては心臓と脳が複数あるなど、人間では考えられないような体の仕組みにびっくりですよね。

雑学を知ってから海の生き物たちに会いに行くと、見方が変わって一段とおもしろさを感じるかもしれません。

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