魚の世界には面白い雑学がたくさん
海に囲まれた島国である日本では、魚は大事な水産資源の1つで、馴染み深い食材です。最も小さい魚類は成長しても1cm未満、反対に大きい魚類は10mを超えるなど、サイズが異なれば生態もさまざま!
そんな魚の世界を覗いてみると、面白すぎる雑学がいっぱいありました。ここからは、魚にまつわる5つの雑学をご覧ください。
魚にまつわる雑学5選
「オジサン」「オバサン」「ババア」という魚がいる
魚の中には、思わず笑ってしまいそうになる名前で呼ばれているものがいます。代表的なのは、下顎から伸びる2本のあごひげが可愛い食用魚である「オジサン」。
釣りをする人たちの間ではポピュラーなスズキ目ヒメジ科の魚で、その見た目が名前の由来となっています。また、サメの1種であるヨシキリザメは、千葉県ではなぜか「オバサン」と呼ばれているのだそう。
その他にも、タナカゲンゲという魚に至ってはなんと「ババア」呼ばわり!最近ではちょっとマイルドに「ババちゃん」と呼ばれることも多いようですが、おいしい魚なのにやや不名誉な呼ばれ方です。
ピラニアは本来とても臆病な魚である
映画や本などの影響もあり、手当たり次第に人を襲って食い殺すイメージもあるのがピラニアです。
「歯がある魚」という意味を持つ名前の通り、口の中には鋭い歯が並んでいて何だか怖い魚ですが、ピラニアの本来の性格はとても臆病。群れでいない時は特に、自分より大きなものからはすぐに逃げ出してしまいます。
しかし、血の匂いを感じたり、水面を叩く大きな音には興奮しやすく、そうなると「人食いピラニア」の一面が出現。ピラニアがいる水槽に手を入れる必要がある時は、傷がないかどうかをしっかり確かめておく必要があります。
成長後に性転換する魚は多い
人間を含めた哺乳類は、生まれた時からすでにオスかメスかが決まっていますが、魚の中には成長してから性別を変えてしまうものが約300種もいます。
例えば、高級魚として有名なクエは、生まれた時はみんなメス。10歳くらいになると一部の個体だけがオスとなり、複数のメスと一緒にハーレムを作って子孫を残します。
反対に、オスからメスに性転換するのはカクレクマノミです。イソギンチャクの周りを泳いでいるクマノミたちは、1番大きな体のメスだけが産卵しますが、そのメスが亡くなると2番目に大きな体を持っていたオスがメスに変化します。
トビウオは45秒も海面を飛び続けられる
海の上を飛ぶ魚として知られるトビウオの飛行時間は、現在確認されている分で、最長45秒にも及びます。これはギネス記録にも認定されており、撮影したのは日本のカメラクルーでした。
一般的な飛距離としては100m~200mほどだそうですが、もっと長くなると400mとも600mとも言われており、詳しくは分かっていません。
トビウオが飛ぶのは天敵である大型の魚から逃げるためとされているので、自分の身を守るために必死に行動した結果、すさまじい力を人間に披露してくれたのかもしれませんね。
世界で1番大きな魚はジンベエザメである
「世界で1番大きな魚はなに?」と聞かれたら、つい「クジラ!」と答えてしまう人も多いでしょう。しかし実は、世界で最も大きな魚類はジンベエザメです。
その繁殖の仕方を考えると明らかなですが、クジラやイルカ、シャチといった生き物は、哺乳類のため魚には分類されません。
ジンベエザメは卵胎生という繁殖の仕組みを持っており、お腹の中で卵が発育・ふ化して、魚の形で海の中に出てきます。
魚への理解を深めよう!
魚に関する5つの雑学はいかがでしたか?海の中には面白い名前や生態を持つ魚がたくさんいます。
普段よく食べていたり、水族館で見かけるような魚たちも、調べてみると「へぇ~!」と感心する情報にあふれているかもしれません。
興味が湧いてきたら、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。