人が描かれた「非常口マーク」
地震や火事など、いざというときに目印となる「非常口マーク」。誰もが一度は見たことがある、緑の背景に白い人が走っているあのマークですが、実はそこに描かれている人物には“名前”があるってご存知でしたか?
今回は非常口マークに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
非常口マークの人物の名前は「ピクトさん」
ショッピングモールやホテル、地下街など、私たちの身の回りでよく目にする緑色の「非常口マーク」。白い人のシルエットが出口に向かって走っているこのデザインは、ただのイラストではありません。実は、この白い人物には「ピクトさん」あるいは「ピクトくん」と呼ばれる名前があるのです。
「ピクトさん」は、絵文字を意味する「ピクトグラム」にちなんだもの。2003年に“日本ピクトさん学会”の会長であるコピーライターの内海慶一さんによって命名されました。しかも、非常口だけでなく、滑って転びそうな場所や頭をぶつけやすいところなど、さまざまな場面で登場するパターンも存在します。
この非常口マーク(ピクトさん)、実は世界共通。そして、ピクトさんのデザインはもともと日本の公募企画から生まれたものなのです。1978年に行われた自治省消防庁による公募には3,000点以上の応募があり、その中から選ばれた作品をもとに、デザイナーの太田幸夫さんが改良を加えてピクトさんを完成させました。
そして1987年には、国際規格ISOが正式に採用。今では世界共通の「避難の目印」となったのです。白い人物にピクトさんという名前があるのも驚きですが、日本発祥で世界共通なのもビックリですね。
非常口マーク(ピクトさん)を見かけたら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
非常口マークとしておなじみの、緑の背景に白い人が走るデザイン。実はこの人物には「ピクトさん」または「ピクトくん」という名前があり、2003年にコピーライターの内海慶一さんによって名付けられました。「ピクトグラム」に由来しており、非常口だけでなく、転倒注意や頭上注意など、さまざまな警告マークにも登場します。
ピクトさんのデザインは日本生まれ。1978年、自治省消防庁による公募に集まった約3,000点の中から選ばれた作品を、デザイナーの太田幸夫さんが改良し、現在の形が完成しました。そして1987年には、国際規格ISOとして世界的に認められ、今では世界中で使われる避難標識となっています。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてあげてみてください。