お茶漬けに入っている『あられ』には意味があった!その意外な役割とは?

雑学

お茶漬けに入っている「あられ」

寒い日にサラサラッと食べたくなる「お茶漬け」。その中に入っている小さなカリカリ“あられ”のことを気にしたことはありますか?ただの食感のアクセントと思われがちなこの存在、実はお茶漬けに欠かせない“ある役割”を担っているのです。

今回は、お茶漬けの「あられ」に隠された意外な意味を解説。最後までお読みいただくと、お茶漬けがもっと好きになることでしょう。

お茶漬けに「あられ」が入っている理由

結論から述べると、お茶漬けに入っているあられは、実は食感に変化を加えるための工夫。もともと、永谷園の創業者・永谷嘉男氏の出身地である京都・宇治では「かきもち茶づけ」を食べる習慣があったそうです。この習慣をヒントに、もち米で作ったあられをお茶漬けの具として加えるアイデアが生まれたのだとか。食感・歯触りの他にも香りをよくする狙いもあったそうです。

お茶漬けのあられにはもうひとつ役割がありました。今では包装技術が進歩しているため問題ありませんが、発売された当時(1952年頃)では、あられが湿気を吸収し海苔や調味粉の乾燥を保つ「吸湿剤」の働きもしていたそうです。あの小さなあられには、いろいろな意味と役割があったのですね。

永谷園のお茶漬けには棒状と粒状のあられがある

気づいている方は少ないかもしれませんが、永谷園のお茶漬けのあられは棒状と粒状の2種類が存在します。たとえば、『お茶づけ海苔』に使われているのは、松葉のような棒状のあられ。一方、『さけ』や『梅干』など他のバリエーションには、丸い粒状のあられが使われています。

これは具材との見た目や食感のバランスを考えた工夫。海苔だけのシンプルな内容には、見た目にアクセントを加えるため棒状を採用し、具がしっかり入っているメニューには、全体の調和を重視して控えめな粒状を選んでいるそうです。

お茶漬けを食べるときに今回の雑学を思い出してみよう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。

お茶漬けにあられが入っているのは、食感や香りのアクセントを加えるためです。京都・宇治の「かきもち茶づけ」に着想を得て誕生したこのあられは、発売当初は湿気を吸って中身を守る役割も果たしていました。また、永谷園ではメニューに合わせてあられの形を変えており、シンプルな『お茶づけ海苔』には棒状を、具材入りのシリーズには粒状を使用することで、見た目や食感のバランスを工夫しています。

今回の雑学、お茶漬けを食べるときにでも思い出してみてください。もしかすると、いつも以上にお茶漬けが美味しく感じるかもしれませんよ。

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