雹(ひょう)と霰(あられ)は何が違う?5ミリが分ける驚きの境界線とは

雑学

雹(ひょう)と霰(あられ)は違うもの

突然降りだしてくる雹(ひょう)や霰(あられ)。ニュースなどでもよく見かける単語だと思います。氷の塊が急に降ってくると思うと、ぞっとしますよね。

しかし実際、雹と霰は違う区別のもの。具体的に何がどう違うのか?答えられる方は少ないのではないでしょうか?

今回は雹と霰に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、少し物知りになった気分が味わえますよ。

雹(ひょう)とは

雹(ひょう)とは、積乱雲から降ってくる直径5ミリ以上の氷の粒のこと。主に5〜6月の初夏、10月の秋頃に雷雨とともに短時間かつ局地的に降ることが多め。その理由は、これらの時期は日差しが強いから。

地表が暖かくなる一方、上空には冷たい空気が存在します。地表と上空の温度差が大きくなると、大気が不安定になり、雹を生み出す積乱雲ができやすくなるのです。

積乱雲の中では、強い上昇気流が空気を急激に冷却。その結果、小さな氷の粒ができます。氷粒は積乱雲の中を上下に行ったり来たりしながら水蒸気を取り込み、次第に大きくなります。重くなった氷の粒は最終的に上昇気流で支えきれなくなり、地表に落ちます。この氷の粒が雹です。

ちなみに、本格的な夏である7~8月は空気の気温が高いため、大半の雹は地表に届く前に溶けて雨になります。また、冬は地表も冷えており、上空との温度差が小さいため積乱雲が発達しにくく、雹があまり降りません。

霰(あられ)とは

一方、霰(あられ)とは、積乱雲から降ってくる直径5ミリ未満の小さな氷の粒です。種類としては「雪霰」と「氷霰」の2つがあります。雪霰は白くて不透明な氷の粒。形は丸や半円錐のような形をしています。大きさは直径2ミリから5ミリ程度。地面に落ちると弾んだり割れたりしやすく、砕けやすい性質があります。踏むと簡単に潰れるのも特徴です。

一方、氷霰も半透明の氷の粒。丸い形が多いですが、たまに尖った部分があるものもあります。直径は5ミリ程度ですが、氷霰は地面に落ちたときに音を立てて弾み、踏んでも簡単には潰れない硬さを持っています。

雹(ひょう)と霰(あられ)は大きさが違う

前述したとおり雹と霰は、どちらも積乱雲から降る氷の粒。ただし、大きさが異なります。直径が5ミリ未満のものを霰、5ミリ以上になると雹と呼びます。つまり、大きくて危ないものになりやすいのが雹(ひょう)、5ミリより小さい粒が霰(あられ)というわけです。

雹(ひょう)や霰(あられ)を見たら今回の雑学を思い出そう

今回の雑学を振り返ってみましょう。雹と霰はどちらも積乱雲で形成される氷の粒。見た目も似通っています。ただし、サイズによって名称が異なります。5ミリ以上大きくなった氷の粒を雹(ひょう)、5ミリより小さい氷のことを霰と呼びます。

今回の雑学、雹や霰を見かけたときに思い出してみてください。

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