野球ボールの縫い目の数はなぜ『108個』?実は緻密に計算された結果だった!

雑学

赤い縫い目の野球ボール

野球ボールの白い表面には赤い縫い目がくっきりと刻まれていますが、その縫い目の数を知っていますか?実は、この縫い目の数にはちゃんと理由があるのです。

今回は、野球ボールの縫い目の数にまつわるおもしろい雑学を紹介。知れば、野球観戦がもっと楽しくなるかもしれませんよ!

野球ボールの縫い目の数は108

野球ボールの縫い目の数は、実は108個と決められています。なぜこの数なのかというと、ボールの耐久性や投球の安定性を考慮した結果なのです。

縫い目を固定するためにボールには穴が開けられますが、多すぎると打撃の衝撃で強度が落ち、表面が傷みやすくなります。逆に少なすぎると糸が切れやすく、ボールの寿命が短くなってしまいます。そのため、強度と耐久性のバランスを保つ最適な数として、108個が採用されました。

さらに、均等に配置された108個の縫い目は、ボールの回転を安定させ、投手の指にしっかりとフィットすることでコントロール向上にも貢献しています。まさに、計算し尽くされた数なのです。

昔の縫い目は116だった

今では野球ボールの縫い目は108個と決まっていますが、昔は違いました。日本で野球が広まった明治時代、当時使われていたアメリカ製のボールには116個の縫い目がありました。

大正時代に入ると、ミズノが112個の縫い目を持つボールを大量生産し、これが日本国内で広く使われるようになります。しかし、昭和23年にアメリカが公式に縫い目の数を108個と定めたことで、日本のメーカーもそれに合わせて変更しました。

縫い目の数が減った理由は、ボールの耐久性を向上させるためです。116個の縫い目では表面の皮が剥がれやすく、糸も切れやすいという問題がありました。試行錯誤の末、耐久性と使いやすさのバランスを取った結果、108個が最適な数とされたのです。

縫い目が赤い理由

余談ですが、野球ボールの縫い目には、赤い糸が使われているのにも理由があります?これは、プレーのしやすさを高めるため。昔のボールは、縫い糸もボールと同じ色でした。しかし、変化球を投げる技術が発展すると、打者が回転を見極めやすいようにと、視認性の高い赤い糸が採用されるようになりました。それが「赤色」です。

また、試合中にボールが泥で汚れても、赤い縫い目なら回転や軌道がはっきりと確認できるため、プレーの精度を維持しやすくなるというメリットもありました。

赤い糸のおかげで、投手だけでなく打者や観客もボールの回転を視覚的に捉えやすくなり、試合の駆け引きがより白熱するのです。

今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてみてください。

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