あまり知られていない『東京タワー』の面白雑学6選 実は衝撃的な素材で作られていた!?

雑学

日本人は東京タワーのことを意外と知らない!?

昭和33年(1958年)に完成してから、東京のシンボルとなっている東京タワー。東京スカイツリーが完成して以降は、高さこそ追い抜かされてしまいましたが、今も観光名所であることには変わりありません。

しかし、日本でこんなにも有名なスポットであるにも関わらず、東京タワーのことを意外と知らない日本人は多くいます。今回は、ちょっとした雑学を通じて、東京タワーをもっと身近に感じてみましょう!

東京タワーにまつわる雑学6選

東京タワーの建材には米軍の戦車が使われている

高さ333メートルを誇る東京タワーは鉄骨造りの電波塔として建てられましたが、その材料となった鉄材の一部には、なんとアメリカ軍の戦車が使われています。きっかけとなったのは、東京タワーの建設が始まる少し前に勃発していた朝鮮戦争です。

戦場に投入され、ボロボロになった戦車などの軍用車を本国まで持ち帰って処理するコストをかけたくないアメリカ軍と、鉄材が不足していた日本側の思惑が一致し、建築鋼材として安く購入。戦車は質の良い鉄材として、東京タワーの一部となったのです。

建設は命綱やヘルメットなしで行われた

東京タワーは4000トンもの鉄鋼を使い、多くの職人たちが建設に携わって、1957年6月からわずか1年半で完成したと言われています。しかし、そこには壮絶な秘話が。

建設に関わる職人たちは、着工当初は命綱やヘルメットなしで作業にあたっていました。当時は安全に関する法律などもなく、命綱をつけて作業すると完成までに時間がかかるからというのが理由だったそう。

墜落による死者が1名出たと言いますが、今では考えられない工事の仕方です。

東京タワーの色は「赤」と「白」ではない

東京タワーと言えば、「赤色」と「白色」の2色の塔だと思っている人が多いですが、実際は「インターナショナルオレンジ」と呼ばれる「オレンジ色」と「白色」の配色です。

これは、飛行機のパイロットが視認しやすいようにと航空法で決められたもので、東京タワーと飛行機の衝突を避けるための重要な対策となっています。

本当は「昭和タワー」と呼ばれるはずだった

東京タワーの正式名称は、「日本電波塔」です。この東京タワーという名前は愛称で、一般に公募した結果選ばれました。

ところが、8万通以上も応募があった中で最も票を集めていたのは、東京タワーではなく「昭和塔」だったのだそう。

他にも、「日本塔」や「平和塔」といった案の方が人気でしたが、審査委員長だった徳川夢声氏の鶴の一声で、たった223通の応募数だった東京タワーに決まりました。

展望台まで階段を使って昇ることができる

東京タワーの展望台となるメインデッキには、多くの人がエレベーターを使って向かいます。しかし、時間と体力に余裕がある人は、塔の下にあるフットタウンの屋上から続く600段の外階段を昇って、高さ150メートルのメインデッキまで行ってみてください。

600段と聞くと恐れおののく人もいるかと思いますが、公式の案内によると、およそ15分ほどかければ幼稚園児でもたどり着くことができるのだとか。

東京タワーの展望台で手紙を投函できる

東京タワーを訪れた時に思い出作りをするなら、メインデッキにある郵便ポストを利用するのもおすすめです。

ポストは東京タワーの形になっており、ここから手紙やはがきを出すと、増上寺の境内から見える東京タワーをデザインした特別な風景入り日付印を押してもらえるそう。

家からはがきを持参しなくても、メインデッキにあるショップでオリジナルのポストカードや切手を購入することができます。帰宅後に届く自分へのお土産にも良いですね!

今も大人気の東京タワーを訪れよう!

東京タワーにまつわる6つの雑学を紹介しましたが、いかがでしたか?建設当初から現在に至るまで、東京タワーには印象深いエピソードや、面白い情報がたくさんあります。

東京タワーを訪れる時には、どんな場所なのか事前に少しだけ調べてみてください。そうすると、意外な事実に驚いて、楽しさもきっと倍増しますよ!

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