Appleのロゴ
日常で見かける機会が多いApple製品。その背面に刻まれた“かじられたリンゴ”のロゴは、世界中で知らない人がいないほど有名です。しかし、よく考えてみると「なぜリンゴが丸ごとではなく“欠けて”いるのか?」と疑問に思ったことはありませんか?実はこのデザインには、驚きの秘密が隠されているのです。
今回は、Appleロゴに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
Apple社のリンゴマークが欠けている理由
Appleのロゴといえば、“かじられたリンゴ”のマーク。シンプルながら印象的なこのデザインは、Apple製品の象徴として世界中に浸透しています。しかし、このリンゴに「なぜかじり跡があるのか?」…気になりますよね。
一部では、「旧約聖書に登場するアダムとイブが知恵の実を食べたことに由来している」とか、「デジタルの世界で使われるデータ容量の単位“byte(バイト)”と、リンゴをかじる“bite(バイト)”をかけている」など、様々な憶測が飛び交ってきました。
ところが、ロゴのデザインを手がけたロブ・ヤノフ氏の話によれば、その真相はいたってシンプル。「誰が見てもリンゴと分かるようにするため」だったそうです。つまり、丸ごとの形ではサクランボなど他のフルーツと誤解される可能性があったため、あえて“かじり跡”を加えたというのです。
想像以上に現実的な理由ですが、逆にその合理性こそがAppleらしいともいえるかもしれませんね。
昔のApple社のロゴマーク
Appleのロゴといえば、現在ではシンプルなグレーのリンゴマークが定番ですが、実はそのデザインには長い歴史があります。最初に使われたロゴは、創業当初の1976年、共同創業者のロン・ウェイン氏によって描かれた「リンゴの木の下で万有引力について考えるアイザック・ニュートンの姿」でした。
しかし、スティーブ・ジョブズ氏はこのロゴを「難解で古めかしい」と感じ、より親しみやすいデザインを求めてアートディレクターのロブ・ヤノフ氏に新たなロゴ制作を依頼。こうして誕生したのが、鮮やかな6色で彩られた“かじられたリンゴ”のロゴです。
当時、カラフルなデザインは、Appleの革新性と親しみやすさを象徴するものとして広く浸透していったそうです。その後もロゴは時代に合わせて何度も微調整され、現在の洗練された単色グレーのかじられたリンゴに至ります。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてあげてみてください。