真実の口は『マンホールの蓋』だった!?ローマの休日を彩る雑学を大公開

雑学

真実の口とは

みなさんは「真実の口」というものをご存じでしょうか?有名な映画「ローマの休日」にも登場したことで知られた方も多いかもしれません。まずはじめに、真実の口の基本情報をおさらいしましょう。

真実の口とは、イタリア・ローマにおける観光名所のひとつ。古代ローマ時代に作られたとされる大きな円形の彫刻です。彫刻の中心には男性の顔が刻まれており、その口の部分が大きく開いているため「真実の口」と呼ばれています。伝説では、噓つきが口に手を入れると手を噛まれてしまうとか。そのため、真実を話しているかを確かめるための「嘘発見器」のような存在…と言われていますがもちろんそのような機能はないです。

余談ですが、イタリア語で真実の口は「ボッカ・デッラ・ヴェリタ(Bocca della Verità)」というそうです。

真実の口は元々『マンホール』だったかもしれない

イタリア・ローマの観光名所のひとつでもある「真実の口」。実は元々、マンホールの蓋の役割を担っていたという説があります。目や口の穴から雨水などを排水に流す役割があったのではないかと言われています。

ただし、現在のようなマンホールと同じような運用だったかというと疑問の声もある模様。もし仮に現代のように路上に設置されたマンホールと同じであれば、もっと顔の穴の部分に水が浸食した跡が残る、という指摘もあり真相は明らかではありません。あくまでも、真実の口マンホール説はひとつの可能性として捉えておくのが無難みたいです。

真実の口に描かれているのはギリシア神話の海神

前述の通り、真実の口は主に用水路の蓋として使われていたという説が有力。そのためか、真実の口に彫られている男性はギリシャ神話の海神オケアノスもしくはトリトンであると言われています。

もし本当に海神の顔だったとしたら、当時の人たちはたとえマンホールの蓋であったとしても恐れ多くて真実の口の上を踏んで歩くことはできなかったでしょうね。

ローマに旅行に行ったとき今回の雑学を披露してみよう

今回の雑学の内容をまとめましょう。イタリア・ローマにある真実の口は元々マンホールの蓋だった、という説が有力とされています。実際は現代のような使われ方ではなかったのではないかという指摘もあるようですが、海神オケアノス(もしくはトリトン)の顔が彫られれていることから何かしらの水まわりの関係で用いられていた可能性が高いとされています。

今回の雑学、ローマに旅行へ行ったときぜひ思い出してみてください。周りの人に教えてあげるとローマ観光がもっと楽しいものになるはずです。

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