トマトが裁判沙汰に!?野菜か果物か100年前の驚きの結末
皆さんは信じられますか?1893年、アメリカでトマトの分類を巡って最高裁判所まで持ち込まれた裁判があったんです。しかも、この裁判の判決が今でもアメリカのトマトの定義に影響を与えているんですよ。
事の発端は、当時のアメリカの輸入関税法でした。なんと野菜には高額な関税がかかる一方で、果物は関税ゼロだったんです。そこでニューヨーク市最大のトマト輸入業者が考えたのは…「そうだ、トマトは果物として申告しよう!」
この主張に対して農務省が「いやいや、トマトは野菜でしょ」と反論。両者の意地の張り合いは、ついには最高裁判所での決着を迫られることになりました。
驚愕の判決!裁判官が下した意外な理由とは
輸入業者側は、植物学者を証人として立て、「トマトは花が咲いて実になる果実なので、植物学的には果物です」と主張。一方の農務省は「トマトは食事の時に食べるもので、デザートとしては出さない。だから野菜です」と反論しました。
最高裁の判決は…「トマトは野菜」。その理由が実に興味深いんです。「トマトはキュウリやカボチャと同様に野菜畑で栽培され、食事の際に食べるものであってデザートとしては出さない」というもの。つまり、植物学的な分類ではなく、私たちの食生活における使われ方で判断したんです。
世界各国で分かれるトマトの定義!あの国では高級フルーツ!?
実は、トマトの扱いは国によって大きく異なります。日本では野菜として扱われ、農林水産省も「果菜(果実を食べる野菜)」という分類をしています。でも、フランスやイギリス、台湾では果物として扱われることも。
特に面白いのが台湾の例です。台湾ではミニトマトが高級フルーツとして扱われ、カットフルーツの盛り合わせに堂々と登場するんです。また、フランスのスーパーマーケットでは、20~30種類ものトマトが果物売り場に並んでいることも。
これって、トマトの甘みを重視する文化があるからかもしれません。実際、トマトには果物よりも糖度が高い品種もあるんです。
オックスフォード辞典も認める「二重人格」なトマトの正体
世界的に権威のあるオックスフォード英語辞典では、トマトをどう定義しているかご存知ですか?「つやつやした赤い果物で、野菜として食されたり、サラダに入っていることもある」と記されているんです。まさに「果物だけど野菜として使われる」という、トマトの二面性を見事に言い表しています。
これって私たちの日常生活でもよく見かける光景かもしれません。サラダに入っているトマトは確かに野菜っぽいですが、真っ赤に熟した甘いトマトをそのままかじると、まるで果物のような感覚になりませんか?
トマト裁判がもたらした意外な影響!学校給食が変わった!?
面白いことに、1893年のトマト裁判は現代のアメリカの食文化にも影響を与えています。なんとアメリカでは、ピザが「野菜料理」として認定されているんです!その理由が「トマトソースが使われているから」というから驚きです。
これには学校給食の歴史が関係しています。健康的な給食を目指す動きの中で、「ピザにはトマトソースが使われている。トマトは野菜だから、ピザは野菜料理として認めよう」という珍しい解釈が生まれたんです。
次世代トマト「フルーツトマト」で揺れる常識
近年、この「野菜vs果物」の議論に新たな波紋を投げかけているのが「フルーツトマト」の存在です。一般的なトマトの2倍以上の糖度を持つものも珍しくなく、リンゴやみかんよりも甘いものまであります。
韓国では、このような甘いトマトを輪切りにして砂糖をかけて食べる習慣があるそうです。まさに果物として楽しんでいるわけですね。日本でも高級フルーツとして贈答用に使われることが増えてきています。
あなたの周りでも起きている!?トマトを巡る小さな論争
実は今でも、国際結婚したカップルの間でトマトの分類を巡って言い合いになることがあるそうです。例えば、日本人と台湾人のカップルの場合、ミニトマトをおやつに出すか出さないかで意見が分かれることも。
このように、一つの食材の分類を巡って、文化や習慣、法律までもが複雑に絡み合う――それがトマトの面白さなんです。次に友達と食事するとき、「トマトって実は面白い歴史があってね…」と切り出してみてはいかがでしょうか?きっと盛り上がる話題になるはずです!
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