トウモロコシの粒の数
突然ですが、みなさんは「トウモロコシの粒の個数」をご存じでしょうか?恐らく多くの方がご存じないと思います。品種などによって違いはありますが、正解は約600個前後。意外と多いですよね。トウモロコシには面白い雑学がこのほかにもたくさんあります。
今回はトウモロコシに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、トウモロコシ博士になれるかもしれませんよ。
トウモロコシの粒の数=ひげの本数
トウモロコシについている「ひげ」は、実はその正体は『トウモロコシのめしべ』です。別名「絹糸(けんし)」とも呼ばれ、長さは約40センチもあります。この絹糸は1粒のトウモロコシから1本ずつ伸びています。そのため、トウモロコシの粒の数とひげの本数は同じなのです。
前述したとおり、1本のトウモロコシには約600粒ほどの粒が付いています。つまり、絹糸(ひげ)の本数も約600本ということ。粒とひげの本数が同じということも驚きですが、トウモロコシには意外と粒とひげがたくさん付いていたのですね。
余談ですが、受粉がうまくいったひげはその後短く切れます。逆に受粉できなかった場合、ひげが1メートルほど伸びることもあるそうです。
トウモロコシの先端の粒が小さい理由
トウモロコシの先端を見てみると、粒が小さい時がありますよね。その理由は「粒の受粉が下の方から始まるから」。
上記で述べたとおり、トウモロコシのひげはめしべです。一方、おしべは、トウモロコシの茎の先端にあります。茎の頂上にある穂のような部分が雄花でそこから花粉が降り注ぎます。ひげ(めしべ)は実の下のほうから順に伸びて受粉と成長が進むため、上のほうの実は小さいことや、受粉がうまくいかず実ができないこともあるのです。
トウモロコシの粒は必ず偶数
トウモロコシのおしべから落ちた花粉をめしべが受け取り、受粉が成功すると粒は成長していきます。その成長過程で、粒はそれぞれ二つに分裂。このため、最終的には粒の数が必ず偶数になる仕組みとなっています。さらに、粒は2個で1組となるため、トウモロコシの列の数も偶数になります。粒の数も列の数も偶数になるというのは、ちょっと驚きですよね。
トウモロコシを食べるときに今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学をまとめると以下の通り。
- トウモロコシの粒の個数は約600個
- 粒からひげが生えているため、粒の個数=ひげの本数
- トウモロコシの先端の粒が小さいのは、受粉と成長が下の方からはじまるため
- トウモロコシの粒は成長途中で分裂するので必ず偶数になる
こうして見てみると、意外とトウモロコシには知らないことがたくさん詰まっていたことが分かります。今回の雑学、面白いと思ったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。