『魚醬』と『ナンプラー』は何が違う?特徴を知れば料理の幅が広がる!

雑学

魚介類をベースに作られる『魚醬』と『ナンプラー』

みなさんは、魚醬とナンプラーという調味料をご存じでしょうか?少々マイナーな調味料であるので、知らない方も多いはず。魚醬とナンプラーは、どちらも魚介類を塩漬けにして発酵させた調味料。エスニック料理などでは欠かせない調味料です。

今回は魚醬とナンプラーに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、魚醬やナンプラーを使った料理が食べたくなるかもしれませんよ。

そもそも『魚醬』とは

魚醤(ぎょしょう)とは、魚を塩と一緒に発酵させて作る調味料。魚の種類や作り方は地域によって様々ですが、基本的には魚と塩があれば作れます。

日本の魚醤は発酵期間が1〜3年ほどと長め。その分、味わいがまろやかで癖が少ないのが特徴です。一方で、発酵期間が短いと魚の香りや塩味が強くなります。ナンプラーのような海外の魚醤に比べて、日本の魚醤は穏やかな風味で使いやすい調味料といえます。

雑な言い方をすれば「魚醤は、魚を塩漬けにして発酵させた調味料の総称」です。知名度はそこまで高くありませんが、実は古くから魚をよく食べる地域や島国で作られてきた歴史ある調味料で、エスニック料理やドレッシングなどでも活用されています。

『ナンプラー』について

ナンプラーについても分かりやすく紹介していきましょう。ナンプラーは、魚醤の一種でタイやベトナムなどで作られる調味料です。主にカタクチイワシを原料として発酵させて作られます。

製造には7ヶ月から1年ほどかかり、ナンプラー独特の魚の発酵した香りが特徴的。一滴加えるだけで料理にアジアンテイストをプラスできるため、タイ料理をはじめ幅広い料理で活用されています。トムヤンクンをはじめ、東南アジアの代表的な料理には欠かせない存在です。

『魚醬』と『ナンプラー』の違い

  • 原料が違う:魚醬が様々な魚なのに対し、ナンプラーは基本的にカタクチイワシが原料
  • 味が違う:ナンプラーは魚の風味が濃厚で匂いも強め。魚醬はナンプラーよりマイルド
  • 発酵期間が違う:魚醤は1~3年かかるのに対し、ナンプラーは7か月から1年と短め

魚醬とナンプラーの違いを上記にまとめました。日本の魚醤はイワシ、アジ、サバなど、様々な魚介類を使って作られます。一方、ナンプラーは基本的にカタクチイワシのみを原料としています。

また、味も違います。日本の魚醤は塩味が強めで、クセが少なく使いやすいものが多いのが特徴的。一方ナンプラーは魚の風味が濃厚で、エスニックな風味が強め。人によっては苦手に感じることもあります。

最後に発酵期間の違い。日本の魚醤は1〜3年ほど時間をかけて発酵させますが、ナンプラーは7ヶ月から1年程度で完成します。発酵期間が短いナンプラーは、とろみがあり、魚の香りもより強く感じられる傾向があります。

こうした違いから、魚醤とナンプラーはそれぞれ特徴を持ち、料理に合わせて使い分けられています。今回の雑学をきっかけに魚醬やナンプラーを使った料理を食べてみてはいかがでしょうか。いつもより美味しく感じるかもしれませんよ。

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