『ナード』と『ギーク』の違いって何?英語スラングで分かるオタクのルーツ

雑学

『ナード』と『ギーク』

「ナード」と「ギーク」という言葉を聞いたことはありますか? どちらもオタクっぽいイメージがありますが、実は意味が少し異なります。今回は、「ナード」と「ギーク」に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり英語に詳しくなれることでしょう。

そもそも『ナード』とは…

まずは、ナード(Nerd)についてから解説していきます。ナードとは、特定の分野に深い知識を持ち、内向的な性格の人を指す英語のスラングのこと。日本語の「オタク」に近い意味を持ちますが、特に勉強や科学、技術分野への関心が強い人を指すことが多いです。

一般的に言われているナードの特徴として、社交的ではなくスポーツが苦手な傾向がある一方で、数学やコンピューター、インターネットなどの分野で優れた能力を持っているケースが多いことが挙げられます。また、自分の好きなことに没頭しやすい反面、流行にはあまり興味を示さず服装や外見にも無頓着な人も少なくないとされています。

ナードという言葉の起源は、ドクター・スースという人物が作成した絵本『If I Ran the Zoo』に登場する怪物の名前に由来しているといわれています。その後、「退屈な人」や「生真面目すぎる人」を意味するスラングとして広まり、特定の分野に没頭する人々を指す言葉として定着したそうです。

一方『ギーク』とは…

ギーク(Geek)とは、特定の分野に強いこだわりと詳しい知識を持つ人を指すアメリカのスラングです。ナード同様「オタク」といった意味を持つ他、「マニア」、「専門家」といった意味合いも含まれます。流行に疎く、服装にもこだわりがない人を指すことも多いですが、その一方で特定のテーマに対して並外れた知識や熱意を持つ人ともいえます。

「ギーク」のルーツは、サーカスやパレードで蛇などを噛み千切る芸を披露するパフォーマーを指す言葉でした。時代と共に「ギーク」はサーカスの芸人を指す言葉から「社会にうまく適応できない人」という意味へと変化。

元々は人を見下す否定的な意味合いを持つ言葉でしたが、現在では「かっこいい」や「尊敬すべき人物」といったポジティブな意味で使われることも増えています。場合によっては、自ら「ギーク」と名乗り、誇りを持ってその道を極める人もいるそうです。

『ナード』と『ギーク』の違い

「ナード」も「ギーク」も、「特定分野の知識が豊富な人」を指す言葉であり、ほとんど同じ意味を持ちます。どちらも日本語における「オタク」に近い言葉です。

大きな違いはないものの、現在においては「ギーク」より「ナード」の方が否定的な意味合いが強い模様。ナードにはつまらない人間、社交的でないといったマイナスの意味も含まれるようです。一方、「ギーク」はポジティブな意味で使われることもあります。

英語圏では「ナード」より「ギーク」を使った方がよさそうですね。

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