ひな祭りの『菱餅』、実は深い意味があった!三色の秘密を知ってる?

雑学

ひな祭りと『菱餅』の関係、知ってる?

ひな祭りといえば、ひな人形やひなあられが定番。でも、その横にある「菱餅」って、なんとなく飾られているだけになっていませんか?

実はこのお餅、ただのカラフルな和菓子ではなく、深い意味があるんです。しかも、昔からずっと今の形だったわけでもありません。

そもそも、ひな祭りは「女の子の健やかな成長を願う行事」。菱餅も、それを支える大切なアイテムです。では、このお餅にどんな意味が込められているのか、少し見てみましょう。

ひな祭りの『菱餅』の意味って?

「菱餅って、何か意味あるの?」と思ったことはありませんか? 実は、あの三色の組み合わせには、それぞれ願いが込められているんです。

  • :よもぎの色で、「健康」や「厄除け」を象徴。よもぎは昔から薬草として使われていて、香りが邪気を払うとされていました。
  • :菱の実の色で、「長寿」や「清らかさ」の象徴。菱の実は繁殖力が強く、子孫繁栄の意味もあると言われています。
  • 赤(またはピンク):クチナシの実で色付けされ、「魔除け」や「幸せ」を願う色。昔から、赤い色は悪いものを遠ざける力があると考えられてきました。

この三色が揃うことで、「厄を払い、清らかに、健康で長生きする」という願いが込められているんですね。

でも、そもそもなぜ「お餅」なのか? それに、なぜ「菱形」なのか? 気になりませんか?

そもそも菱餅ってどこから来たの?

今でこそ「ひな祭り=菱餅」と思われていますが、昔からこの形や色だったわけではありません。

もともと、ひな祭りのルーツは中国の「上巳(じょうし)の節句」という行事。これは、邪気を払うために川で身を清める風習があり、日本に伝わると「人形に厄を移して流す」という今のひな祭りの原型になりました。

では、菱餅はどこで登場するのかというと…江戸時代です! この頃になると、ひな祭りは貴族や武士だけでなく庶民にも広まり、ひな人形が豪華になっていきました。その中で祝いの食べ物として菱餅が登場し、次第に定番化していったのです。

ちなみに、最初は緑と白の二色だったという説もあります。そして、明治時代になると赤が加わり、今の三色になったと言われています。

また、菱餅が「菱形」なのには理由があります。これは水草の「菱の実」を模しており、生命力が強いことから子孫繁栄や長寿の象徴とされています。さらに、「心臓の形を模している」という説もあり、健康を願う意味が込められているのだとか。

こうして菱餅は、ひな祭りの歴史とともに少しずつ形を変えながら、今の姿になっていったんですね。

ひな祭りといえば『菱餅』、でも実は…

菱餅といえば、三色が重なったあの形が思い浮かびますよね。でも、実は全国どこでも同じとは限らないんです。

例えば、関西では四角い形の菱餅を重ねることがあるほか、一部の地域では白い餅だけを供えることもあります。また、東北地方では「ひな祭り=菱餅」ではなく、「ひな祭り=ひなあられ」が主流のところもあるのです。

そして、意外かもしれませんが、ひなあられの三色(赤・白・緑)は、菱餅の色に由来しているともいわれています。それぞれの色には、「魔除け」「清らかさ」「健康」といった願いが込められているので、形は違えど意味はしっかりと受け継がれているのです。

ひな祭りの食文化が地域ごとに違うと知ると、来年のひな祭りでは、違う地方の伝統を試してみるのも面白いかもしれませんね。

ちょっと変わった『菱餅』の楽しみ方

ひな祭りの飾りとしてなじみのある菱餅ですが、「食べたことがない」という人も意外と多いのではないでしょうか? 確かに、ずっと飾ったままで、食べる機会がないまま終わることもありますよね。

でも、菱餅は美味しく食べられるんです。昔ながらの食べ方では、焼いたり、揚げたりするのが定番。焼くと外はカリッと、中はもちもちに仕上がりますし、揚げると香ばしさが増してまた違った味わいになります。

最近では、菱餅をスイーツ風にアレンジするアイデアも人気です。例えば、次のようなアレンジがあります。

  • 菱餅カラーを生かした「三色ゼリー」や「三色パンケーキ」
  • ひと口サイズにカットしてアイスクリームに添える
  • 和風パフェにのせて、見た目もかわいく

食べるだけではなく、飾りとしてもアレンジの幅は広がります。フェルトや紙粘土で手作りすれば、小さな子どもと一緒に作る楽しみも増えますね。

食べるか、飾るか…どちらにしても、せっかくなら菱餅の意味を知った上で楽しみたいものです。

菱餅の話、誰かに教えたくなってきた?

ひな祭りの菱餅、ただの飾りだと思っていたら、実は深い意味や歴史があったんですね。

これまで、何気なく眺めていた菱餅も、意味を知ると見方が変わるかもしれません。「この色にはね…」「もともとは二色だったんだよ」と、ちょっとした雑学を話せば、周りの人も「へえ!」と驚くかもしれません。

誰かに話すことで、その人もまた別の人に話したくなるもの。ひな祭りの時期に、家族や友人と菱餅の話をしてみると、いつもとは少し違うひな祭りの楽しみ方ができるかもしれませんね。

そして、来年のひな祭りでは、あなたが誰かにこの話を伝える番かもしれません。

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