『国際幸福デー』はどんな日?実はブータンがきっかけだった
毎年3月20日は、「国際幸福デー」というちょっと珍しい記念日です。この日は2012年6月28日に国連総会で正式に決議され、翌年の2013年からスタートしました。世界中の人が幸せについてちょっと立ち止まって考える日として、徐々に広まりつつあります。
国連が「幸福」をテーマにした記念日を制定したなんて、意外に感じる人も多いかもしれません。でも実は、「国際幸福デー」は小さな国・ブータンがきっかけで生まれました。
ブータンといえば、ヒマラヤ山脈に囲まれた神秘的な国。経済的な豊かさよりも、国民の心の豊かさを大切にしている国としても有名ですよね。国連は、そんなブータンの考え方に感銘を受け、「みんながもっと幸せについて考えられるように」と、この特別な日を決めました。
考えてみると、わたしたちの日常はいつも忙しく、何気ない幸せを見落としてしまいがちですよね。わたし自身も、忙しい毎日に追われて、大切な人との時間をうっかりおろそかにしてしまった経験があります。そんな時に限って「何か大切なものを忘れてしまっているような…」と、ふと気付かされることも少なくありません。
幸せについて考える機会なんて滅多にないからこそ、この「国際幸福デー」がじわじわと世界で支持され始めているのかもしれませんね。
日本は何位?世界の幸福度ランキングの真実
幸福についての話題が出ると、必ずと言っていいほど話題になるのが「世界幸福度ランキング」ですよね。このランキング、聞いたことはあっても、詳しい順位を知っている人は意外と少ないんじゃないでしょうか。
最新の世界幸福度ランキングと日本の順位
2023年の最新ランキングによると、世界でいちばん幸福度が高い国はフィンランドでした。北欧は「幸せな国」としてよく耳にしますが、実はフィンランドはこれで6年連続の第1位。もはや幸福のチャンピオンと言ってもいいかもしれません。
では、私たち日本はどうかというと……47位。うーん、なんだか微妙な位置ですよね。「不幸というほどでもないけど、めちゃくちゃ幸せでもない」という絶妙なポジションです。
日本の幸福度が低い意外な理由
日本が47位になってしまう理由の一つに、「自由度の低さ」が挙げられるそうです。でも、私たちの生活を振り返ってみると、特に不自由を感じる場面って少ないですよね。実はこれ、「自由に自分の人生を選んでいるか?」という意識の問題なんだそうです。
たとえば、日本では「みんながやっているから」「常識だから」と、自分の気持ちよりも周囲の目を気にする傾向が強め。私自身も、「本当は旅行に行きたいけど、仕事があるし…」と諦めてしまうことも多いです。そんな日本人特有の「遠慮しがちな国民性」が幸福度ランキングに反映されてしまっているのかもしれません。
幸福度ランキングの意外な裏話
実はこのランキング、単に「経済的に豊かな国」や「治安がいい国」が上位とは限らないんです。評価の基準として重要視されるのは、「社会的支援」や「他人への信頼度」。北欧諸国がいつも上位なのは、困ったときに「助け合える」という信頼感がとても強いからなんだそうですよ。
少し分かりにくいですが、例えば「自分が財布を落とした時、見知らぬ人が拾って届けてくれるかどうか」。ランキング上位の国では、「当然届けてくれるでしょう」と思う人が多いのだとか。一方、私たち日本人は、「誰か拾ってくれると信じたいけど、期待はしすぎないでおこう…」という微妙な心理になりがちですよね。そういう小さな感覚の差が、大きな順位の違いに繋がっているようです。
世界各国のおもしろ幸福雑学
幸福度ランキングでは、日本は少し微妙な位置でしたが、世界を見渡すと面白い幸福の価値観や習慣がたくさんあります。中には、思わずクスッと笑ってしまうようなユニークな取り組みも。そんな各国の雑学を少しだけご紹介しますね。
ブータンには「幸福省」がある!
実はブータンには「幸福省」という、ちょっとびっくりする名前の役所があります。経済的な数字よりも、国民がどれだけ幸せかを重視する国ならではのユニークな省庁ですね。
この幸福省、ただ名前が面白いだけではありません。国内の人たちが「どのくらい満足しているか」「家族や友人と過ごす時間は十分にあるか」など、細かい質問を通じて国民の幸福度をチェックしています。まるで学校の先生が「ちゃんと宿題やってる?」と聞いて回るように、国が「ちゃんと幸せ感じてる?」と気にしているんです。
ちょっとお節介にも見えますが、国がここまで真剣に幸福を考えているって、なんだか可愛らしいですよね。
デンマークの幸福を生む「ヒュッゲ」の秘密
北欧の中でも特に幸福度が高いことで有名なデンマーク。その秘密は「ヒュッゲ(Hygge)」という不思議な文化にあると言われています。
ヒュッゲとは、簡単に言うと「居心地がよくてリラックスできる時間」のこと。例えば、雨の日に暖かい部屋で毛布にくるまりながら本を読む瞬間。あるいは、気の合う友人とキャンドルを灯してゆったりとお茶を楽しむひととき。
特にデンマークでは、キャンドルの使用量が世界一とも言われています。ろうそくの光は、なんだか心を落ち着かせますよね。私も真似してキャンドルを灯してみたら、意外と気分が良くなりました。ヒュッゲは手軽に真似できそうな、身近な幸せのヒントかもしれませんね。
ドバイの派手すぎる幸福イベントとは?
幸福デーを本気で祝っているのが、中東の大都市・ドバイです。ここでは、毎年この日に超豪華なパレードやイベントが開催されています。
何しろ世界でもトップクラスに派手好きな街ですから、幸福デーも普通には終わりません。過去には、巨大な花火大会や、ホテルでの超豪華なパーティーが開かれました。幸福を祝うために、街中がキラキラと輝き、まるでディズニーランドが丸ごと引っ越してきたような華やかさだったとか。
普通なら「幸せはささやかなもの」なんて言いますが、ドバイの人たちにとっては、「幸せは豪華で派手に祝うもの」なのかもしれませんね。その潔い考え方、ちょっと憧れてしまいます。
誰かに話したくなる幸福トリビア
幸福について考えるとき、実は身近なところにも面白いトリビアが転がっています。知っているだけで、ちょっと得をした気分になれる豆知識を3つだけご紹介しますね。
まずは、チョコレートの話から。
チョコレートを食べると幸せな気持ちになるのは偶然ではありません。チョコに含まれるフェニルエチルアミンという成分が、脳に働きかけて幸福感を生み出すんだそうです。だから「落ち込んだ時には甘いチョコレート」というのは、ちゃんとした理由があったんですね。
次に、犬を飼っている人がなぜか幸せそうな理由について。
犬と触れ合っていると、人間の体内ではオキシトシンという物質が分泌されます。このオキシトシン、別名「幸せホルモン」とも呼ばれていて、ストレスを和らげる効果があるんですよ。私の友人も犬を飼い始めてから笑顔が増えた気がします。犬がもたらす幸福、侮れませんね。
最後に、実は幸福度が高いと言われる意外な職業の話です。
お金持ちや有名人が一番幸せだと思いがちですが、実際には美容師や花屋さんの幸福度がとても高いんだそうです。毎日のようにお客さんから「ありがとう」の言葉をもらえるのが理由かもしれませんね。人とのちょっとした繋がりが、私たちを幸せにしてくれるのかもしれません。
幸福デーの豆知識を友達に話して盛り上がろう!
せっかく「国際幸福デー」について学んだので、この知識を身近な誰かに話してみませんか?ちょっとした雑談が、意外な盛り上がりにつながることもありますよ。
例えば、「国際幸福デーって、実はブータンが提唱して国連が決めたんだよ」とさらっと話してみたり、「デンマークの人たちはヒュッゲっていう居心地の良い時間を大切にしているんだって」と紹介してみたり。あるいは、チョコレートを食べながら、「これ、実は脳内で幸福感を生む成分が入ってるんだよ」と教えてあげるのも良いですね。
ちょっとした雑学でも、話題のきっかけになれば、それがまた一つの「幸せ」かもしれません。ぜひ、気軽に誰かに話してみてくださいね。
こんな記事も読まれています
トンボはなぜ『勝ち虫』と呼ばれる?武士が兜や刀に刻んだ驚きの理由
『くまさんアウター』を着て固まる双子…正面から見た姿が面白可愛いと605万再生「ぬいぐるみ感強すぎるw」「無表情なの最高w」