世界の『危険な生物』ランキングトップ7 意外すぎる身近な生き物も…

雑学

世界の危険生物ランキングトップ7

日本を含め、世界には人間の命を奪ってきた危険な生き物がたくさんいます。ランキングにしてみると、第1位に君臨しているのはあまりに身近すぎるまさかの生き物!

ここからはさっそく、世界の危険生物のトップ7を見てみましょう。

第1位 蚊

世界で最も人間の命を奪っている生き物は、蚊です。蚊はウイルスや寄生虫などの病原体を媒介し、マラリアやデング熱、ウエストナイル熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎といった感染症の原因となっているのです。

暖かい地域で活発化する蚊による病気は、熱帯・亜熱帯地域を中心に広がっていて、年間で70万~100万人の死者が出ていると推測されています。

第2位 ヘビ

他の生物を絞め殺す大きなヘビもいますが、人間に影響を与えているのはやはり毒ヘビ。ヘビに咬まれることによる死者数は、年間で8万人~13万人とされています。

また、亡くならなかったとしても、死者数の3倍にも及ぶ人々がヘビ毒によって麻痺や組織への障害を引き起こし、四肢の切断や治らない腎不全などに苦しんでいるのだとか。

第3位 犬

第3位に犬がランクインしているのは、「狂犬病」が原因です。現在、日本では撲滅されている病気ですが、世界のほとんどの国では発生が続いており、毎年の死者数は5万人を超えています。

キツネやコウモリなども感染源となるものの、原因となる生物の多くは犬。咬傷事故などで感染犬の唾液が人間の体内に入り、発症するとほぼ100%死亡します。

第4位 ツェツェバエ

ツェツェバエは、進行するとけいれん発作や昏睡を引き起こす「アフリカ睡眠病」という病気の元となる寄生虫を運んでいます。治療をしないとほぼ100%死亡するこの病気で、年間1万人とも5万人とも言われる多くの人の命が奪われてきました。

最近は、この病気の撲滅を掲げた試みのおかげで感染者数は劇的に減ってきているそうですが、今も世界の6000万人以上がツェツェバエによるリスクにさらされています。

第5位 巻き貝(淡水)

かつては日本でも多くの死者を出して問題となっていたのが、住血吸虫症という寄生虫による病気です。その感染源は、淡水に暮らす巻き貝。

2000年にはWHO(世界保健機関)が20万人という年間推定死亡率を出していますが、長らく「顧みられない熱帯病」となっていました。現在も1万人以上がこの病気で毎年亡くなっているようですが、症状の一部である肝不全や腎不全、膀胱癌などに隠れて、正確な死者数が分かっていません。

第6位 サシガメ

カメムシの仲間であるサシガメも、人間に「シャーガス病」という寄生虫感染症をもたらします。

主に南米で発生しているこの病気は、感染して何年も経ってから心臓や腸に重大なダメージを与えて、年間1万人以上にも上る死者を出しています。

第7位 サソリ

しっぽに毒針を持つサソリも、毎年3000人以上の人間を死に至らしめている生物です。サソリの種類はとても多く、実際に人間を殺せるだけの毒を持っているのはその中でも1~2%ほど。

しかし、最近ではメキシコが抗毒研究の最先端を走るなど、サソリ毒への対策も広がり始めているようです。

実は人間も超危険な生物!?

このランキングには、本来であれば第2位にランクインする生き物がいます。それはなんと、人間!

殺人数は年間で45万人~50万人ほどと言われていますが、その背景にあるのは身近な人との揉め事や社会に対する不満の増加、麻薬に絡む争いまでさまざまです。

日本では戦後少しずつ殺人事件の発生件数は減っていき、安全な国と評価されていますが、令和に入ってからも年間1000件弱の事件が発生しています。

日本で遭遇する危険生物もいっぱい!

日本で最も死者を出す危険な生物として知られているのは、ランキング外となっているハチ。年間15~20人ほどの死者を出しています。他にも、いろいろな感染症を媒介するマダニには要注意!

ランキング内で紹介した生物は、日本では見かけなかったり、毒性が低い種しかいないことがほとんどですが、海外に行く時は各地の危険生物をチェックしてから出発するようにしましょう。

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