世界で最も人気があるのは「青色」
皆さんは「何色が好き?」と聞かれたらどう答えるでしょうか?グローバルリサーチ会社の「YouGov」が行った調査で明らかになったのは、世界で最も好まれているのは「青色」だということでした。
調査の対象となったのは、イギリス・ドイツ・アメリカ・オーストラリア・中国・香港・マレーシア・シンガポール・タイ・インドネシアの10の国や地域。もちろん、生活スタイルや文化、宗教的価値観などはそれぞれで異なります。
にも関わらず、青色はすべての国や地域で好きな色の第1位に選ばれました。また、日本で行われた別の調査でも、世界の他の国や地域と同じく、青色は好きな色の第1位を獲得したのです。
なぜ青色は世界で大人気なの?
調査対象が欧米や東南アジアの地域が中心だったとは言え、なぜここまで青色は人気を集めているのでしょうか。実は、その理由までは明らかになっていません。
あくまで推測の範囲にはなりますが、青色は日常的に目にする空や海をイメージさせたり、心理的には落ち着きやリラックス効果を与える色であるため、人気なのではないかと考えられています。
また、日本で行われた調査でも、空や海にまつわる自然の色を想定して選んだという理由を述べる人が実際に多くいたようです。
2位以下の好きな色は国や地域によって異なる
世界の国が選んだのは「赤色」や「緑色」
しかし、第2位となる好きな色については、好みに少しずつ差が出ています。主に選ばれたのは「赤色」か「緑色」ですが、香港のみ「紫色」が選ばれました。
そして、3位にはイギリス・アメリカ・オーストラリア・マレーシアが緑色や赤色を飛び越えて「紫色」を選ぶなど、違いが現れています。
ちなみに、香港が選んだ第3位の好きな色は「ピンク色」。他の国では人気がある赤色は第5位、緑色は第7位と、一線を画す独自路線の結果となっているのも面白いですね。
日本では「桃色」が第2位にランクイン
日本で行われた調査では、好きな色の第2位に選ばれたのは「桃色(ピンク色)」でした。
もっと細かく地域を分けて行った都道府県別の好きな色調査でも、桃色を第2位に挙げた地域はとても多く、世界の国々とは少し異なる結果となっています。日本では、桜や梅、桃の花など、春の美しい景色を思い浮かべた人が多かったのかもしれません。
ただしその一方で、桃色が苦手と回答した人も多くいました。特に、衣服やインテリアなどに取り入れるのは抵抗を感じるという調査結果もあり、「見る」と「着る・使う」では好き嫌いがはっきりと分かれるようです。
また、男女で比べてみると、世界の国や日本のいずれも、ピンク色や紫色に票を投じたのは女性が多かったという結果が出ています。
車の色を選ぶ時は人気色が大きく変化
さらには、青色が世界的に最も人気の色だからと言って、日常的に使う自動車にまでその好みが適用されるとは限らないという調査結果が、アメリカのアクサルタコーティングシステムズ社より公表されました。
この調査によると、世界で最も人気がある車の色は「白色」。そして、「黒色」「灰色(グレー)」「銀色(シルバー)」と続いていきます。
単純に好きな色では第1位だった「青色」は、各国で第4位から第6位に選ばれており、モノトーン系の色よりも人気が下がる結果となりました。
大人気の色は世界共通でも好みは人それぞれ
世界を見渡してみると、最も人気があるのは青色だという共通の結果となりました。しかし、第2位より下の順位に入ってくる色は国や地域によって好みの差が出たり、男女で比べてみても色に対する認識には違いがあるようです。
さらには、「見て好きだと思う色」と、「着たい・使いたいと思う色」は異なるという事実も判明しました。日常生活を彩る時に使いたい色は、好きな色とはまた違うようですね。