トンネル内の照明が『オレンジ』なのはなぜ?白色じゃダメだった納得のワケ

雑学

オレンジ色のトンネル内部

トンネルに入ると、外の白っぽい光とは違い、オレンジ色の照明に包まれた経験はありませんか?実はこのオレンジ色、なんとなく選ばれているわけではありません。しっかりとした理由と工夫があるのです。

今回はトンネル内の照明がなぜオレンジ色なのか、その秘密をわかりやすく解説していきます!最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。

トンネルの中がオレンジ色な理由

トンネルの内部はオレンジ色、というイメージをお持ちの方もいることでしょう。なぜ白色ではなかったのでしょうか?

トンネルに照明が本格的に設置され始めたのは、昭和40年代のこと。当時はオレンジ色の明かりが特徴のナトリウムランプが主流でした。その後、白色の蛍光灯など時代とともに光源が進化。現在では、より長寿命で省エネ性能に優れたLEDへと置き換えられています。

照明が設置され始めた当時は排ガス規制がゆるく、トンネル内には煙が充満していました。そのため、煙の中でも視界を確保できるオレンジ色の光、つまりナトリウムランプが選ばれていたのです。

現在におけるトンネルの照明事情

時代が進み、排ガス規制が強化されると、トンネル内の空気もきれいになり、見通しも大きく改善されました。それに伴い、自然な白色光を持つ新しい照明が普及し、トンネルの光景も少しずつ変わっていきました。

今でも古いトンネルにはオレンジ色のナトリウムランプは残っていますが、新設されるトンネルの多くは白色のLEDランプを採用しています。道路照明全体もLED化が進み、昼間のような明るい白色光が一般的になりました。

それでも今なお、オレンジ色の光が選ばれる場面もあります。たとえば、雪国では「雪の中でも視認性が高い」として、白色ではなくオレンジ色のLEDを希望する声が根強くあるそうです。

オレンジ色のトンネルを見かけたら今回の雑学を思い出してみよう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。

トンネル内の照明がオレンジ色だったのは、昔、煙の多い環境でも見やすいナトリウムランプが使われていたためです。現在は排ガス規制の強化と技術の進歩により、白色のLED照明が主流になりましたが、雪国では視認性の高さからオレンジ色の光が今も好まれることがあります。

今回の雑学、内部がオレンジ色のトンネルを見かけたら思い出してみてください。ドライブ中にこの雑学を披露すれば、話が盛り上がって運転が楽しくなるかもしれませんよ。

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