豚の貯金箱、その発祥はイギリス
みなさんは貯金箱と聞いたら、どんなものをイメージしますか?何人かは豚の形を模した丸々とした貯金箱をイメージすることでしょう。貯金箱のイメージとして定番な、豚。どうして、その由来を知っている方はそう多くないでしょう。
豚の貯金箱が誕生したのは、実は日本ではなくイギリス。14世紀のイギリスでは、赤い粘土で作られたツボなどにコインを仕舞っておく習慣があったそうです。これが元々の貯金箱の由来とされています。
本題はここから。あるとき、イギリスにいた貯金箱を作る職人が発注を受けました。その際、Pygg(赤土の貯金箱)と、同じ発音であるPig(豚)を聞き間違えてしまったそうです。その結果、出来上がったのが豚型の貯金箱。これが豚の貯金箱の始まりです。
豚の貯金箱が流行した理由
間違えて豚の貯金箱を作ってしまった職人。職人は試しに失敗作である豚の貯金箱を売ってみてそうです。すると、豚の貯金箱は思いのほか大ヒット。その可愛らしい見た目が当時のイギリスの人々の間で話題となったようです。たしかに、無骨なツボなどを使っていた人たちからしたら、さぞ新鮮な気持ちだったことでしょう。
また、豚は何かと縁起がいい動物だったことも一因です。たとえば、豚は一度の出産で10頭近く出産する動物です。そのため、子孫繁栄の象徴でもあったわけですが、それが転じて豚の貯金箱を使えばお金が増えると信じられたようです。
日本に上陸したのは昭和時代
イギリスからはじまり、ヨーロッパ全土へと浸透していった豚の貯金箱。海を渡り日本に伝えられたのは、なんと昭和初期。意外と最近だったようです。
昭和36年1931年に三菱銀行が口座開設の特典として配布したのが、日本におけるはじまりだったとか。配布された豚の貯金箱は、日本でも大ヒット。貯金箱の定番として扱われるようになるまで、それほど時間はかからなかったようです。
豚の貯金箱でお金を貯めてみよう!
日本において貯金箱の定番ともいえる豚の貯金箱は、意外と海外が発祥。イギリスにて、ちょっとした聞き間違えで誕生した偶然の産物でした。さらに偶然なことに、豚は何かと縁起がいい動物。子孫繁栄が転じてお金が溜まると信じられるようになったようです。
今回の雑学をきっかけに、ぜひ豚の貯金箱で貯金を始めてみてはいかがでしょうか。もしかすると、本当にお金がどんどん溜まっていくかもしれませんよ。
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