握り寿司の始まりは江戸時代から
みなさんはお寿司を食べに行くとき、「お寿司がなぜ2貫ずつ出されるのか」その理由を考えたことはありますか?実はお寿司を2貫ずつ出すことには、いくつか理由があるのです。
まずはじめに、握り寿司の始まりをおさらいしましょう。
現在では日本の人気料理である握り寿司は江戸時代に誕生しました。華屋与兵衛という人物が、酢飯に魚介類を乗せたお寿司を握ったのが始まりとされています。この握り寿司は、それまでのお寿司と違い早く作れて気軽に食べれる、いわばファーストフード的な存在でした。当然、庶民たちの間で大ヒット。現在に続く日本を代表する料理となったのです。
なぜ寿司は2貫ずつになったのか?
ただし、昔と現在では大きく違う点があります。それはお寿司の大きさ。昔はおにぎりサイズのお寿司が1貫だけ出されるのが一般的でした。では、なぜお寿司が「1貫ずつ」ではなく「2貫ずつ」で提供されるようになったのか?
理由①:食べにくかったから
前述の通り、江戸時代に始まった握り寿司はおにぎりサイズの大きさ。控えめに言って、とても食べにくい代物でした。そこで華屋与兵衛は、大きかった握り寿司を2つにカット。食べやすい大きさにしたそうです。
また、2貫1組で提供することで、視覚的なバランスがよくなり見栄えがよかったことも理由のひとつみたいです。
理由②:一対を良しとする価値観だったから
日本の文化には、「対を良しとする」価値観が根付いています。例えば、神社で見られる一対の狛犬(こまいぬ)などが良い例です。
握り寿司もこの価値観の影響を受けたのではないかという説もあります。1つだけではなく「2つ」を一組として提供することが一般的となりました。たしかに、2つ出された方が調和しているような気がしますよね。
理由③:1貫では足りないから
もう一つの理由はシンプルに1貫だけでは足りないから。満足感においても、味覚においても1貫だけでは物足りません。2貫1組にすることでボリュームが増し、食べごたえと満足感を感じられるようになったのです。たしかに1貫だけ出されても、なんだか寂しいです。
お寿司を食べるときに今回の雑学を披露してみよう!
要約すると、お寿司が2貫ずつ出される理由は、食べやすさと満足感、そして見た目を追求した結果なのです。
次回お寿司を食べるとき、今回紹介したお寿司の雑学をまわりの人に紹介してみてはいかがでしょうか?お寿司の雑学を知ることで場が盛り上がる他、お寿司も味わい深くなるかもしれませんよ。
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