つい言ってしまう『どっこいしょ』その語源は仏教用語だった!?

雑学

重いものを持つとき言ってしまう『どっこいしょ』

みなさんは重いものを持つとき、ついつい『どっこいしょ』と言ってしまうことはありませんか?「どっこいしょ」という掛け声とともに物を持ち上げると力が入りやすいことから、意識的に言っている方も多いでしょう。

しかし、どうして「どっこいしょ」と言うのか?その理由を知っている方はそこまで多くないはず。今回は重いものを持つときに言う『どっこいしょ』の語源を紹介していきます。

どっこいしょの語源は仏教用語という説

まず挙げられるのが、仏教用語「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」が語源であるという説。六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは、仏教において霊山に登るときに唱える言葉。迷いを断ち切って六根(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、意識)を浄化する、といった意味です。

この六根清浄が登山家たちの間で変化。次第に『どっこいしょ』という掛け声に変わったという説が有力候補です。「どっこいしょ」は元々、力をこめる掛け声ではなかったようですね。

ユダヤ人のヘブライ語説

仏教用語以外にも語源となったのではないか、と言われている説があります。それが、ユダヤ人のヘブライ語「ドケイシュ」が転じたという説。「ドケイシュ」とは、”神の救いによって押し上げる”という意味を持つ言葉。ユダヤ人由来の言葉が日本で「どっこいしょ」と変わったという説です。たしかに、発音はどことなく似ている気はしますね。

「どこへ」が語源である説も

最後に紹介するのは「どこへ?」という言葉が由来だとする説。この考えを提唱したのは、民俗学者の柳田国男氏。相手の発言や行動を止めるために使われた感動詞である「どこへ?」が次第に「どっこい」と変わり、最終的に「どっこいしょ」になったとされています。ちょっと無理やり感は否めませんが、本当だとしたらなかなか面白い説。この説も元は力をこめる掛け声ではなかったようです。

『どっこいしょ』には語源の説がたくさんある!

今回紹介したように『どっこいしょ』の語源には様々な説があります。中でも有力候補なのが、仏教用語の「六根清浄」が転じたという説。元々は力をこめる掛け声ではなく、心身を浄化するために唱えられていた言葉だったのは驚きですね。

今回の雑学、ぜひ『どっこいしょ』と呟いたときに思い出してみてください。荷物を運んでいるときなどに周りの人に披露すると、場が盛り上がるかもしれませんよ。

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