『ナスカの地上絵』はなぜ消えない?意外と知られていない3つの理由

雑学

ナスカの地上絵はなぜ消えないのか?

みなさんは「ナスカの地上絵」というものをご存じでしょうか?テレビなどでもよく取り上げられるので、一度くらいは名前を聞いたことがあるはず。まずは改めて、ナスカの地上絵の基本情報をおさらいしましょう。

ナスカの地上絵は、ペルー南部のナスカ平原に描かれた巨大な地上絵で、動物や幾何学模様などが確認されています。紀元前ごろからあったナスカ文化が作ったとされ、用途は宗教儀式や天文学説が有力。ただ、まだ不明な点が多く研究途中の世界遺産です。

そんなナスカの地上絵に関して、どうして数千年以上地上に書かれた絵が消えずに残っているのか?気になる方も多いはず。今回はナスカの地上絵が消えずに残っている理由を紹介します。

【消えない理由1】雨が少ない地域だから

ナスカの地上絵が長い間消えずに残っている理由として、雨が少ない地域であることが挙げられます。地上絵があるナスカ砂漠は世界でも特に乾燥した地域。年間の降水量はほんの数ミリメートルと非常に少なめです。この乾燥した環境が、結果的に地上絵を守っているといわれています。

加えて、強風があまり吹かないため、砂が地上絵を覆ってしまうこともないそうです。こうした気候のおかげで、地上絵は何百年もの間、ほぼそのままの形で保存されているのです。

【消えない理由2】大地が固いから

もうひとつの理由は大地がとても硬いから。ナスカの地上絵が描かれている地面には石膏の成分でもある硫酸カルシウムが豊富に含まれています。さらに、ナスカの地上絵がある地域は霧が多め。そのため、硫酸カルシウムと水分が混ざり合い、大地をさらに硬くしています。こうしてできた頑丈な地面が、描かれた地上絵を消さずに保護しているのです。

【消えない理由3】守っている人たちがいるから

ナスカの地上絵が残り続けている理由として、地上絵を守り続けている人たちの存在も大きいです。具体的にはペルー政府や国際保護団体によって、荒らされないように守らいるそうです。

特に世界遺産に登録された1986年以降は、観光客が地上絵に近づくのを制限したり、地上絵の上を移動することを禁止しています。また、地上絵の状態も定期的にチェック。必要があれば修復を行う専門家のチームも活動しているそうです。こうした人たちの努力によって貴重な世界遺産が現在でも変わらぬ姿で残り続けているのです。

様々な要因でナスカの地上絵は残り続けている

今回の雑学をまとめると、ナスカの地上絵が残り続けている大きな理由は雨と強風が少ない地域であること。それに加え、大地が固いことや地上絵が消えないよう守り続けている人の存在も大きいようです。

今回の雑学を、ぜひ周りの人に教えてあげてみてください。

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