『カカオパウダー』と『ココアパウダー』は別物
お菓子作りなどで使うことが多いカカオパウダーやココアパウダー。同じカカオを原料にしている両者ですが、実は同じものではありません。製造時とある工程があるかどうかで扱いが変わるのです。
今回はカカオパウダーとココアパウダーに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、少しだけ物知りになった気分が味わえることでしょう。
『カカオパウダー』と『ココアパウダー』の違いは『焙煎』の有無
結論から述べると、カカオパウダーとココアパウダーの違いは製造時に「焙煎」をしているかどうかです。
そもそも、カカオパウダーとは、カカオ豆を加熱せずに粉末状にしたもの。この製法により、焙煎によって失われるビタミンやミネラルなどの栄養素をそのまま残しています。砂糖などの添加物も含まれていないため、カカオ本来の苦味を味わえるのが特徴です。
一方、ココアパウダーとはカカオ豆を高温で『焙煎』してから粉末状にします。焙煎することで栄養素の一部は失われますが、砂糖や乳製品が加えられるため、甘みがあり飲みやすい仕上がりになります。牛乳で割ると、甘くて美味しいココアが簡単に作れるのは「ココアパウダー」の方です。
また、カカオパウダーとココアパウダーは、どちらもカカオ豆が原材料。カカオポリフェノールやミネラルなど、カカオ由来の基本的な栄養成分は共通しています。
ただし、含まれている成分は若干異なります。カカオパウダーには、カカオ豆から取り出された脂肪分である『カカオバター』が含まれています。その一方で、ココアパウダーは製造過程でこのカカオバターを取り除いているため、含まれていません。
つまり、カカオパウダーとココアパウダーの違いをまとめると下記のようになります。
- 焙煎しているのがココアパウダー、焙煎していないのがカカオパウダー
- ビタミンやミネラルなどの栄養素はカカオパウダーの方が豊富
- 味に関してはカカオパウダーは苦め、ココアパウダーの方が甘くなりやすい
- カカオパウダーには「カカオバター」が含まれているが、ココアパウダーには含まれていない。
ざっくり言うなら栄養素を優先するならカカオパウダー、おいしさを重視するならココアパウダーといった具合です。
今回の雑学を周りの人にシェアしてあげよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。カカオパウダーとココアパウダーの大きな違いは「焙煎」の有無。この焙煎をしているかどうかで、味や栄養素などが大きく変わるのです。
今回の雑学、面白いと思ったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。チョコレートやココアを飲食しているときに披露すると、話が盛り上がりやすいですよ。
