『弓道』と『アーチェリー』はまったく別の競技
弓を使って矢を放つスポーツとして知られる「弓道」と「アーチェリー」。どちらも似たような印象を持たれることが多いですが、そのルールや使う弓などには大きな違いがあります。
今回は弓道とアーチェリーに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになった気分が味わえることでしょう。
そもそも「弓道」とは
弓道は、矢が的に当たったかどうかで勝敗を決め、当たった本数が多いほど優れた結果となる競技。矢が的に当たることを「中(あた)った」と表現します。使用するのは日本独自の「和弓」。スコープなどの補助器具は一切ありません。
弓道では基本的に1回の射(立ち)で4本の矢を放ちます。補助具の類がないため、的に当てるのはとても難しめ。的中させるためには、長い時間をかけて練習する必要があります。一方、すべての矢が的に当たることを「皆中(かいちゅう)」と呼びます。大会などでは皆中が出ると、会場中が拍手で盛り上がるほどすごいことなのです。
弓道の基本動作は、左手で弓を支え、右手で弦と矢を押さえて耳の後ろまで引くというもの。しかし、矢は弓の右側につがえるため、初心者は矢が右に大きく逸れてしまうことも少なくありません。正しい型を身につけるまでに最低半年はかかると言われており、弓道では矢を当てる技術だけでなく美しい型を追求することも重視されます。
アーチェリーとは
アーチェリーは、矢を的の中心にどれだけ正確に当てられるかで点数を競うスポーツです。使用するのは「洋弓」で、スコープや振動を軽減するパーツなどが付いています。矢は弓の中央にある溝にセットする方式で弦も顎までしか引かないので、まっすぐ飛ばしやすいのも特徴。そのため、弓道と比較すると初心者でも的に矢を当てやすいとされています。
得点は、的の中心が10点で、その外側に向かって9点、8点と点数が下がり、最外縁が1点、的から外れると0点となります。
しかし、アーチェリーではただ的に当てるだけでなく、中心にどれだけ近づけられるかが重要です。道具の性能が高いため、矢を当てること自体は弓道に比べたら容易ですが、上級者と初心者では命中精度に大きな差が出ます。アーチェリーはこの「精度」を追求するスポーツだといえます。
『弓道』と『アーチェリー』の違い
それでは、弓道とアーチェリーの違いをまとめてみましょう。
- 弓道では和弓が用いられ補助具などはないのに対し、アーチェリーは洋弓で様々なパーツが付けられる
- 弓道は的に矢を当てること自体が難しいのに対し、アーチェリーは的に矢を当てやすい
- 弓道は矢が的に当たったかどうかで勝敗を決め、当たった本数が多いほど優れた結果となるのに対し、アーチェリーは矢を的の中心にどれだけ正確に当てられるかで点数を競うスポーツ
- 弓道では左手で弓を支え右手で弦と矢を押さえながら耳の後ろまでしっかりと引きます。それに対して、アーチェリーでは顎までしか引きません
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。この機会に弓道やアーチェリーに挑戦してみるのもおすすめですよ。
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