どうしてコック帽はあんなに縦長なのか?
みなさんはレストランなどに訪れたとき、コックさんの帽子を見たことありますか?恐らくは誰しもが一度は目にしたことがあると思いますが、コックたちの帽子はやたらと縦長。長すぎて不便ではないかと思われるかもしれませんが、実は長いことにはそれなりの理由があるのです。
【理由1】コック帽の高さは料理人の地位を表している
コック帽の高さには、その料理人の地位や役割が表れています。コック帽が高いほど責任のある立場なのです。コック帽を見れば、調理場で誰がリーダーなのかが一目で分かるようになっています。
大人数の調理場では、どの料理人が指揮を執るのかを帽子で見分けられるのは合理的。ホールスタッフが調理場の責任者に用件を伝えるときも、パッと見て相手を見つけやすく便利です。
ちなみに調理場のスタッフには、シェフとコックの2種類が存在します。シェフとはいわゆる料理長のことで調理場における責任者のことです。コック帽も一番高い役職です。一方、コックとはシェフ以外の料理人のことを指します。
ただし、コック帽が料理人の地位を証明しているのは日本独自の文化。実際、コック帽発祥国であるフランスにおいては、コック帽の長さはあまり気にしていないケースが多いようです。
【理由2】衛生的にも良い効果がある
2つ目の理由は、コック帽が長いことで衛生的にも良い効果があるからです。
火を扱う調理場では気温が上がりやすく、汗もかきやすいです。そのため、汗が料理に垂れてしまい衛生面が損なわれる懸念があります。それ以外でも暑さによる熱中症のリスクも心配視されます。
そこで活躍するのが、やけに縦長なコック帽。長めのコック帽は頭の上に空間ができているので通気性が良好。頭が蒸れにくく汗もかきにくいです。結果的に、衛生面は良好に保たれ、料理人たちも快適に調理できるのです。
【理由3】客から信頼されやすい
これはコック帽に限った理由ではありませんが、コックたちが長い帽子を被っていることで客たちは料理に対して信頼感を抱きやすいのも理由のひとつといえます。
帽子をかぶらない料理人が作った料理だと、「髪の毛や汗が入っていないか?」と不安を感じる方もいます。
一方、コック帽をかぶった料理人が作った料理なら、衛生的というイメージがあり安心して食べられるといった声もあるようです。コック帽をかぶることは、客からの信頼感を高める役割も果たしているのです。
レストランなどに行ったときに今回の雑学を披露してみよう
今回の雑学はいかがだったでしょうか?料理人たちが当たり前のようにかぶっているコック帽は様々な理由で縦長になっているのです。今回の雑学、レストランなどでコック帽を見かけたとき、ぜひまわりに披露してみてください。食事の場が盛り上がること間違いなしです。
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