アイスには賞味期限がなかった!『アイスクリーム』の雑学5選

雑学

アイスには種類がいっぱい!

暖かい季節になってくると、家庭での消費量が一段と増えるアイス。総務省の家計調査によれば、日本のアイスの年間支出額は毎年増え続け、5年連続で1世帯あたり1万円を超えているそうです。

私たちが購入するアイスは、含まれる乳固形分や乳脂肪分の違いによって、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分けられていて、ミルクを濃厚に感じるものからさっぱりとしたかき氷まで、人によって好みはさまざま。

今回はそんなアイスにまつわる、面白くて役立つ雑学を5つご紹介します!

アイスにまつわる雑学5選

雑学①日本でアイスの販売が始まったのはいつ?

初めて日本人がアイスクリームを食べたのは、江戸時代末期の1860年に条約締結のためアメリカを訪れた徳川使節団だと言われています。そのおいしさに感動した一行の様子は、日誌にも書き残されていたほど。

実際に日本国内での販売を始めたのは、その使節団のメンバーであった「町田房蔵」です。

牛乳と卵、砂糖というシンプルな材料で作られたアイスは「あいすくりん」の名で売られ、当初は約8,000円という高級菓子だったとか。庶民の手にようやくアイスが行き渡るようになったのは、大正時代に入ってからでした。

雑学②アイスに賞味期限がないのはなぜ?

現在、家庭でよく食べられるアイスの多くは、パッケージに賞味期限の表示がありません。その理由は、品質劣化の原因となる細菌やカビといった微生物が、アイスを保管する「マイナス18℃以下」の冷凍環境ではほとんど増殖しないからです。

品質を長期にわたってキープしやすいため、法律でも賞味期限表示の省略が認められています。マイナス18℃以下で保存され続けていたアイスなら、理論上では10年経っていても賞味期限内だと言えるのです。

雑学③アイスをおいしく食べられる期間は?

ただし、家庭用冷蔵庫は、冷凍スペースの扉を開けたり閉めたりするうちに、庫内の温度が上昇してしまう可能性があります。

そのため、未開封の状態であっても、一般的には購入から1~2ヶ月以内に食べた方が品質が維持されたままのおいしさを堪能できるでしょう。

特に、アイスの表面に氷の結晶などがついてザラザラとしている時などは、冷凍庫内の温度が上がったせいで表面が少し溶けていたサイン。腐っているわけではありませんが、再冷凍されるとなめらかな舌触りがなくなることも多いので、注意しておくと良いですね。

雑学④食べかけアイスのベストな保存方法は?

開封したアイスは、空気に触れることで酸化(品質の劣化)がどんどん進んでいきます。もしも食べきれなかった時には、アイスの表面をぴっちりとラップで覆い、空気に触れる面を少なくした状態で冷凍庫に戻しましょう。

また、アイスは冷凍庫の中にあるもののにおいがつきやすいので、密閉袋に入れておくのもおすすめです。それでも、おいしさが低下するのを100%防げるわけではないので、1週間以内に食べきるようにしましょう。

雑学⑤アイスの消費量が世界一の国はどこ?

日本人が大好きなアイスですが、世界を見渡せばもっとたくさん消費している国があります。日本アイスクリーム協会によると、1位はニュージーランド、2位がオーストラリア、3位がフィンランド、4位がアメリカ、5位がイタリアなのだそう。

酪農や乳製品の加工が盛んな国々ばかりなので、納得の順位です。イタリアは「ジェラート」でもお馴染みですね。

それでは日本の順位はというと…22位!年間消費量は1位のニュージーランドの3分の1程度なので、アイスにはまだまだ伸びしろがありそうです。

おいしいアイスはおいしいうちに食べよう!

アイスに関わる雑学をご紹介しましたが、いかがでしたか?

かつては高級な食べ物だったアイスも、現在では多くの人から愛され、家庭の冷凍庫にあるのが当たり前になりました。

せっかくなら、おいしいアイスは品質をキープしたままおいしく食べたいもの。賞味期限が実質ない食品とは言えども、購入したら1~2ヶ月以内に食べておくのが良さそうです。

こんな記事も読まれています

『カラオケ』って何の略?実は放送業界発祥のワードだった!

4月1日は『ビックリマンの日』…なぜエイプリルフールなのか意外な真相