『ダイジェスト』と『ハイライト』
スポーツ中継やニュース番組などでよく耳にする「ダイジェスト」と「ハイライト」。どちらも内容を短くまとめたものですが、「結局どう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?実はこの2つ、似ているようで使われ方に違いがあるのです。
今回は「ダイジェスト」と「ハイライト」の違いをわかりやすく解説。それぞれの意味を正しく理解して、よりスマートに使いこなしましょう!
そもそも『ダイジェスト』とは…
「ダイジェスト」とは、長い内容を簡潔にまとめたものを指す言葉。たとえば、スポーツの試合やイベントの内容を短時間で振り返るときに「ダイジェスト映像」として紹介されることがあります。これは、重要な場面だけを抜き出して流れがわかるように編集されたものです。表現としては、「ダイジェスト版の動画を配信」「この番組はダイジェストでお送りします」といった形でよく使われます。
語源の英語「digest」には「要約」「消化」「理解」といった意味がありますが、日本語で使う場合は基本的に「要約された内容」を意味しており、「消化」という意味で使うことはほとんどありません。
テレビ番組や動画コンテンツでは、限られた時間で要点を伝えるための便利な手法として、「ダイジェスト」は日常的に用いられています。
一方『ハイライト』とは…
「ハイライト」には、大きく分けて2つの使われ方があります。ひとつは、物事の中で特に注目すべき場面や印象的な部分を指す場合。たとえば、「今日の出来事のハイライト」や「見逃した試合のハイライト映像」などは、最も印象に残るシーンや要点を示しています。また、デジタル書籍などで「ハイライト機能を使えば、紙の本のようにマーカーを使わずに重要な部分を残せる」といった使い方もあります。
もうひとつは、特に明るく見える部分のことを指します。たとえば、メイクで顔に立体感を出すために「ハイライトを入れる」場合や、イラストで「瞳に光を加える」ときの「ハイライト」は、この意味になります。「ハイライトカラー」なども同様です。ちなみに、ハイライトは英語の「highlight」からきているそうです。
『ダイジェスト』と『ハイライト』の違い
今回の雑学を振り返ってみましょう。
「ダイジェスト」とは、長い内容を短くまとめた要約のこと。スポーツや番組の重要な場面だけを抜き出した映像などでよく使われます。
一方「ハイライト」は、特に印象的な場面や最も明るく見える部分を指す言葉で、出来事の見どころやメイク・イラストでの光の表現にも使われます。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてあげてみてください。