人に頼み事をするときは『右耳に話しかけるといい』ってホント?右からのほうが2倍も要求が通りやすかった!?

雑学

頼み事は右耳からすると成功率アップ!

誰かに頼み事をしようと思った時に、右耳から伝えるのと左耳から伝えるのとでは、成功率が変わるという事実があるのを知っていますか?その元になったのは、イタリアのとあるダンスクラブで行われた実験です。

その実験では、1人の女性が対象となる人物に「タバコを1本ちょうだい?」と耳元でお願いしたところ、要求が通ったのは「左耳からの時は88人中17人(19%)」だったのに対し、「右耳からの時は88人中34人(38%)」となりました。

つまり、左耳からよりも右耳から頼み事をした方が、およそ「2倍」も差をつけて成功率を上げる結果となったのです。

右耳から伝えると頼み事が成功する理由

右耳から頼み事をした時に成功する確率がアップしたのには、脳が耳から伝わってくる音や言葉の内容をどのように処理しているのかが関わっているようです。

通常、右耳から聞こえてきた内容は左脳へ、左耳から聞こえてきた内容は右脳へと交差して届きます。基本的に、左脳は言語の処理や計算、理性を、もう一方の右脳は直感的なひらめきや感性、空間認識などを司っているのだそう。

また、左脳はポジティブな積極的感情に、右脳はネガティブな否定的感情に共鳴していると言います。

このことから、頼み事をする時には、相手の左脳(右耳)に話しかけた方が論理的かつ合理的な判断を引き出しやすく、要求も積極的に受け入れてもらえる可能性が高まるのではないかと考えられているのです。

右耳に話しかけるテクニックは仕事でも有効

「頼み事をする時は右耳に」という会話のコツは、仕事にも活かすことができます。例えば、企画会議などで大事なプレゼンテーションをしたい時や、上司や部下にお願いしたい業務内容がある時などが当てはまりますね。

中には、大事な契約が絡む商談に臨む時には、相手の正面に座るのではなく、右耳に話しかけやすいように横やななめに座るという人もいるようです。他にも、勉強会に参加したり、電話で仕事の話をする時には、右耳から音を聞くようにするのがおすすめ。

反対に、相手からの提案に対して「簡単には説得されないぞ!」と意気込んでいる時には、右耳で話を聞かない方が良いのかもしれません。

ただし、これはあくまでテクニックの1つ。頼み事がうまく通るかどうかは、自分の話し方や態度、身だしなみや相手との信頼関係の有無など、いろいろなことが関わり合うものなので、目安程度に思っておくと良いですね。

感情を揺さぶりたい時は左耳からがおすすめ

それでは、右耳ではなく左耳(右脳)に訴えかけた方が良いことについても考えてみましょう。

右脳は感情的な判断につながる感性などを司っているので、例をあげるとするならば、誰かに愛の告白をしたい時や恋人と電話をする時、謝罪して許してもらいたい時など、相手の心をぐっと揺さぶりたい場合に効果的だと言われています。

また、怖い話をするなら、暗い場所を選んだり、声のトーンを変えたりするだけでなく、相手の左耳に話しかけた方がドキドキさせることができるかもしれません。

左右の耳を使い分けよう!

右耳からと左耳からでは、言葉の受け止め方が大きく違うかもしれないという事実は驚きですよね。

相手に論理的な思考を求めていたり、頼み事を積極的に引き受けてもらいたい時には右耳に、相手の心を盛り上げて感情的に訴えかけたい時には左耳にと、会話の中で使い分けてみると良いでしょう。

ちょっとしたテクニックでうまくコミュニケーションできると、仕事やプライベートも今よりもっとスムーズに進むかもしれません。左右の耳の使い分けを覚えておいて、ぜひ試してみてくださいね!

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