クリームパンの形はなぜ「グローブ型」?元々は違う形だったって本当?

雑学

甘くて美味しいクリームパン

ふわっとしたパンの中に、甘いカスタードクリームがぎっしり詰まった「クリームパン」。コンビニやパン屋さんでも定番の人気パンですが、クリームパン特有の“グローブ型”のような形が気になったことはありませんか?

実はこの形、最初からこのスタイルだったわけではなく、ある理由があって今のグローブのような形にたどり着いたのです。

クリームパンがグローブのような形をしている理由

冒頭でも述べたように、クリームパンといえばグローブのような形が特徴的ですが、どうしてこんな形になったのか…?実は、現在のような形状になる前は、もっとシンプルな見た目だったと言われています。

クリームパンは登場した当初、柏餅のように半円型のデザインが一般的だったそうです。現在でこそ、丸型や四角型、動物をかたどったものまで様々なバリエーションがあるクリームパンですが、元々はシンプルな形状をしていたのです。

では、あのグローブのような形はどうやって生まれたのか。ひとつの有力な説として、「空気を逃がすために切れ目を入れた」という話があります。

パンは発酵によってどんどん膨らみますが、クリームは膨張しません。その結果、パンの中に空洞ができてしまい、見た目としても中身が少なく感じられるという問題が生じます。こうした空気のたまりを防ぐために、パンの上部に切れ目を入れて空気の通り道をつくったのです。この切れ込みがきっかけで、今の“グローブのような形”が定着したと考えられています。

さらに切れ目から中のクリームが少しのぞくことで、「クリームがたっぷり入ってますよ」というアピールにもなっているのです。

クリームパンを食べるときに今回の雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。

クリームパンの特徴的な“グローブ型”の形は、発酵時にパン生地だけが膨らみ、中に空洞ができるのを防ぐために考案されたものです。当初のクリームパンは柏餅のような半円型でしたが、パンの上部に切れ目を入れて空気を逃がす工夫が加えられたことで、現在の形が生まれました。この切れ目には空気抜きの役割だけでなく、中のクリームを見せることで「中身たっぷり」をアピールする効果もあるとされています。

今回の雑学、クリームパンを食べるときにでも思い出してみてください。もしかすると、いつもよりもクリームパンが美味しく感じるかもしれませんよ。

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