チュロスとチュリトスの違いは?同じお菓子なのに名前が違う理由

雑学

チュロスは一般名称、チュリトスは登録商標

テーマパークや映画館で見かける、細長くて甘い揚げ菓子。

「チュロス」と呼ばれることもあれば、「チュリトス」という名前で販売されていることもあります。見た目はそっくりですが、別のお菓子なのでしょうか。

結論からいうと、チュロスはお菓子の一般名称で、チュリトスは日本の企業が使用する登録商標です。名前は違っても、基本的には同じ種類の揚げ菓子を指しています。

チュロスは、スペインで親しまれてきた伝統的な揚げ菓子です。小麦粉などで作った生地を油で揚げたもので、表面に筋が入った細長い形がよく知られています。

一方、「チュリトス(CHURRITOS)」は、株式会社ジールハウスが登録商標として使用している商品名です。同社の公式サイトでは、アメリカのテーマパークなどで「CHURROS」として販売されている商品と、自社のチュリトスは同一の商品だと説明しています。

つまり、チュリトスは別の種類のお菓子を表す名前ではありません。

日本でチュロスが「チュリトス」という商品名でも販売されてきたことが、2つの呼び名が存在する背景にあるのです。

味や形に決まった違いはない

名前が違うと、味にも違いがあるように思えるかもしれません。チュロスは甘くて、チュリトスは甘さ控えめ。あるいは、長い方がチュリトスなのでしょうか。

実際には、そのような決まった区別はありません。名前によって味や長さ、太さが決まっているわけではないのです。

例えば、東京ディズニーリゾートにはシナモン味やクッキー&クリーム味などのチュロスがあり、ジールハウスが扱うチュリトスにもシナモン味やチョコレート味があります。

形についても同様です。チュロスといえば細長い棒状のイメージですが、曲がったものや輪のような形もあります。東京ディズニーリゾートでは、断面がミッキーの形になったチュロスも販売されています。

もちろん、お店や商品が違えば、生地の配合や味付け、食感に差が出ることはあります。

ただし、それは個々の商品の特徴です。同じ種類の揚げ菓子でも、実際の商品はさまざま。名前だけを見ても、味や形までは判断できないのです。

約40cmのチュリトスが1988年に日本に登場

今ではすっかりおなじみのチュリトスですが、日本で販売が始まった頃には、その長さと食べ方が注目を集めました。

株式会社ジールハウスによると、同社がアメリカからチュロスを輸入し、「チュリトス」という名前で日本国内での販売を始めたのは1988年のことです。

当時の商品は、長さがなんと約40cm。片手に持って歩きながら食べられる、細長い揚げ菓子でした。

現在ならテーマパークなどで見慣れた光景ですが、当時の日本では、その形や食べ歩きのスタイルが新鮮だったといいます。

ジールハウスによると、テレビや新聞、雑誌などでも取り上げられ、話題になったそうです。

今では当たり前のように見かける食べ歩きスイーツも、日本で販売が始まった頃には、長さや食べ方そのものが人々の関心を集めていたのです。

ディズニーではチュロス、USJではチュリトス

1988年に日本で販売が始まった「チュリトス」。その名前は、現在もテーマパークなどで目にすることができます。

呼び名の違いが分かりやすいのが、東京ディズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)です。東京ディズニーリゾートでは「チュロス」、USJでは「チュリトス」という名称が使われています。

同じ種類の細長い揚げ菓子なのに、メニューに書かれた名前が違う。

ここまでの歴史を知ると、その背景には、一般名称である「チュロス」と、企業の商品名として使われてきた「チュリトス」という違いがあることが分かります。

ただし、ディズニーやUSJがそれぞれの名称を採用した具体的な理由や契約関係までは確認できません。呼び名だけから、商品の仕入れ先を判断することもできないのです。

かつて約40cmの長さが話題になった「チュリトス」は、今ではおなじみの食べ歩きスイーツの名前になっています。一方で、一般名称の「チュロス」も広く使われています。

つまり、チュロスとチュリトスの違いは、味や形による分類ではなく、一般名称と商品名という名前の位置づけにあります。

メニューに並ぶ2つの呼び名には、日本での商品展開の歴史も関わっているのです。

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