『判断』と『決断』
私たちは日々、「判断」や「決断」を繰り返しながら生活しています。しかし、「判断」と「決断」は似ているようで、実は意味や使い方が異なる言葉です。では、この二つの言葉の違いは具体的に何なのか? どのような場面で使い分けるべきなのか?
今回は、「判断」と「決断」の違いをわかりやすく解説。最後までお読みいただくと、それぞれを適切に使いこなすポイントが理解できるでしょう。
「判断」とは…
「判断」とは、集めた情報をもとに物事の可能性を見極め、より確実な選択肢を選ぶことです。たとえば、空模様を見て傘を持つか迷ったとき、天気予報で降水確率が80%と分かれば、傘を持つ決断がより確信を持てるものになります。
また、判断には過去の事例を分析し、正しいかどうかを見極める要素も含まれます。つまり、「判断」とは、事実をもとに冷静に検証し、より合理的な選択を導き出す方法なのです。
『決断』とは…
「決断」とは、どれだけ情報を集めても答えが明確にならない状況で、自ら選択肢を定めることです。一説によると私たちは1日に約35,000回も選択をしていると言われています。しかし、その多くは正解のないものばかり。特に悩みの大半は「判断」ではなく「決断」を必要とするものです。
つまり、決断は未来の方向性を決める行為であり、スピードが求められます。
『判断』と『決断』の定義には様々な意見がある
判断と決断の定義は人によって様々。そもそも辞書などでは、それぞれ下記のように定義されています。
- 判断とは、物事の内容やあり方、価値などを比較して真偽などを考え、決めること
- 決断とは、きっぱりと決めること、善悪を判断・決裁すること
こうして比べてみると、それぞれ似通っていて抽象的。違いが分かりにくいですよね。曖昧になっている部分も大きいため、具体的な定義づけは人によって異なるのです。今回紹介した定義は、あくまでも数ある定義のひとつとして捉えてください。
『判断』と『決断』を上手に使い分けよう!
今回の雑学を振り返ってみましょう。
「判断」と「決断」は似ているようで異なるものです。判断は、情報を集めて合理的に選択することを指し、過去の事例をもとに正しい答えを導きます。
一方、決断は、答えが明確でない状況で自ら選択肢を定め、未来の方向性を決める行為です。ただ、判断と決断の定義は人によって異なり、明確な線引きが難しいです。
今回の記事を参考に、判断と決断を使い分けてみてください。